Souzoh エンジニアのオンラインコミュニケーション

こんにちは。SouzohでEngineering Managerをやっている @naopr です。
連載:メルカリShops 開発の裏側 Vol.2の7日目を担当します。

はじめに

Souzohを含むメルカリグループでは、去年の9月から YOUR CHOICE という制度を開始しており、働く場所や出社の有無が選択可能となりました。
個々人が多様な働き方ができるようになった一方で、リモートワークが中心になったことによる課題もあります。

Souzohの現在のプロダクト組織は以前 メルカリShopsの開発を支える組織 でご紹介したように3つのチームから成り立っているのですが、他のチームがどんな業務を行っているのかわからなかったり、チームをまたぐ技術共有や相談がしにくくなったりといったコミュニケーション上の課題が少しずつ見えてきました。

Product Org

このエントリでは、そういった課題を緩和・解決するためにSouzohのエンジニア組織で行っているオンラインコミュニケーション施策についてご紹介します。

日常的なコミュニケーション

メルカリグループではチャットツールとしてSlackを利用しており、Souzohでも日常的なテキストコミュニケーションはSlackで行われています。
また、クイックに口頭コミュニケーションをとりたいときにはSlackのハドル機能を積極的に利用しています。
エンジニアの主なハドルの用途としては、スクラムチームでの朝会後に少人数でタスクの相談をしたり、コードレビューの口頭補足に使ったり、障害対応時のコミュニケーションをしたり、といったものがあります。

slack screenshot

定期のミーティング

エンジニア組織で定期開催しているミーティングとしてEngineer Weekly SyncとEngineer Casual Chat Timeがあります。順にご説明します。

Engineer Weekly Sync

Engineer Weekly Syncは、毎週1時間全エンジニアが集まるミーティングで、アジェンダは以下のようになっています。

  • アイスブレイク
  • ポストモーテム(障害発生の経緯や原因、再発防止策をまとめたもの)のレビュー
  • 新しく作られたDesign Doc(これから開発するシステムの設計について要点をまとめた文書)の確認
  • メンバーが起票したディスカッショントピックについて全員で話す
  • メンバーが起票した共有トピックについて話してもらう
  • 今週来週のon-call当番の確認

Design Docは下記のようにNotionで管理されており、Draftに新しいものがある場合にはミーティング内で概要だけ紹介されます。
Souzohで運用しているDesign Docsの詳細は メルカリShopsでのDesign Docs運用について をご覧ください。

design docs

各Design Docにドメインとコンポーネントのタグを付与することで、その領域に興味があったり詳しいメンバーが積極的にレビューできる仕組みにしています。
元々はDesign DocのレビューはSlackで依頼するフローだったのですが、依頼が多くなるにつれて見過ごされることがあったり、チームをまたいだレビュー依頼をより円滑にしたいという思いからEngineer Weekly Syncのアジェンダとして取り扱うことにしました。

また、ディスカッショントピックや共有トピックについても同様にNotionで管理しているのですが、起票者が優先度タグをHigh/Mid/Lowで付与しておくことによって限られた時間を有効に使えるよう工夫しています。

Engineer Casual Chat Time

Engineer Casual Chat Timeは毎週30分任意参加のミーティングです。その名の通りゆるく雑談をする時間で、基本的にはノーアジェンダですが業務の相談をすることもあります。
同じチームのメンバーとは業務で話す機会が多くありますが、違うチームのメンバーとはなかなかカジュアルに話す機会がないためこのような場を設けています。

最近開催した際のトピックは、新しく入ったメンバーのWelcome会として経歴や趣味を聞いたり、ML(Machine Learning)に入門するときにはどんな本がよいか、といったものでした。

不定期のミーティング

次に、エンジニア組織で不定期に開催している勉強会とモブプログラミングについてご説明します。

勉強会

Souzohを含むメルカリグループでは 全員Software Engineer という考え方があり、各メンバーの専門性を尊重しつつ専門でない領域への挑戦も積極的に推奨しています。
現状、フロントエンドやMLを得意とするメンバーが自発的に勉強会を主催してくれています。

直近開催されたMLのハンズオンでは、GCP(Google Cloud Platform)のVertexAI Workbenchを使って各メンバー自分専用の環境を構築して簡易的な商品のレコメンドエンジン作成をしました。

モブプログラミング

私が担当しているチームBでは、1月からメンバーの発案でモブプログラミング(複数人で画面を共有しながら1つの機能を実装する開発方法)にトライしています。
VSCodeのLive Share機能を使ってドライバーとナビゲーターを交換しながらスプリントの実装タスクを進めていきます。
何度か会を重ねるにつれて、「ドライバーとナビゲーターを分けずにドライバーが考えていることを口に出しながら実装するのを見るスタイルのほうが効果が高いんじゃないか」であったり「タスクの選び方を工夫すべきじゃないか」といった意見が出ており、継続的に改善を続けていきたいと思っています。

おわりに

このエントリでご紹介した以外にも、全社でもっとカジュアルにコミュニケーションをとるために Gather を試してみたり、社内のオンライン飲み会で Remo を使っていたりと、コミュニケーション方法については試行錯誤を続けています。
皆さんの会社ではどんな取り組みをしているのかぜひ情報交換をさせていただきたいので、ぜひご連絡ください!


Souzohではメンバーを大募集中です。メルカリShopsの開発やSouzohに興味を持った方がいればぜひご応募お待ちしています。詳しくは以下のページをご覧ください。

またカジュアルに話だけ聞いてみたい、といった方も大歓迎です。こちらの申し込みフォームよりぜひご連絡ください!

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