Culture

メルカリのエンジニアリング組織において、常に大切にしている考え方を紹介します。

CTOメッセージ

メルカリのエンジニアリング組織では、Go Boldに新しい技術的なチャレンジを推奨するために、失敗から学ぶ文化「Blameless Culture」を大切にしています。私たちが掲げるグループミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」を実現するためには、大胆なチャレンジが必要不可欠ですが、大胆なチャレンジには失敗がつきもの。失敗から学びを得て、さらに大きな挑戦を繰り返す。そんな組織であり続けたいと考えています。

ただし、やみくもに挑戦すればいいというわけではありません。日々、技術のトレンドを学び続け、組織としてお互いに高め合えるようなカルチャーを目指したいと考えています。そのため、社内勉強会などに継続的にコミットし、個人が持つ知識やノウハウを組織内で共有することを大切にできる人材を求めています。

また、ミッションに共感してコミットできるかどうかも重要な観点です。エンジニアリングのゴールは「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションを実現すること。ミッションと自身の業務の紐付きを理解し、コミットできる人が活躍できる環境です。

さらに、サービスへの愛情を持っているか否かも大切にしたいと考えています。メルカリのサービスが持つ独自の価値を信じ、ミッション実現に向けて試行錯誤を続けていく。そんな情熱を持った方と一緒に働けることを楽しみにしています。

木村俊也

Mercari Engineering Principles

Mercari Engineering Principles は、メルカリのエンジニアリング組織における信念や行動の基盤となる共通認識を明文化したものです。

メルカリには、メンバー全員が共有するMission、Value、Cultureがあります。Engineering Principlesは、上記のMission、Value、Cultureをエンジニアリングの視点から補完するものとなります。

メルカリのすべてのエンジニアリング組織のメンバーは、最高の体験をお客さまに提供するために、やるべきことをやり続けなければなりません。本ドキュメントは、そのような挑戦に向けてそれぞれのメンバーが持つべき心構え・行動の指針となるものを示しています。

Mercari Engineering Principlesは、私たちが長期的に実現しようとする理想的な姿を定義することで、最終的にメルカリのミッションを達成するために活用していきます。そのため、エンジニアリング組織のメンバー全員が、このカルチャーを共有する必要があります。

Passion For The Product

メルカリのエンジニアには、プロダクトに対する深い理解と情熱を持って開発に取り組むことが求められます。私たちは、単に技術的な視点から問題を解決するだけでなく、自分たちが開発するプロダクトに対して情熱を持たなければなりません。この情熱をエンジニア全員が持つことで、プロダクトの継続的な成長を促進し、お客さまに価値を届け続けることができると信じています。

Grow Together

メルカリのエンジニアリング組織は、「誰もが高い基準を志しながらお互いに成長できる組織」です。エンジニアが切磋琢磨することで、個々の能力だけでなく、チーム全体の能力の向上にも寄与できます。また外部への情報発信も積極的におこない、社外エンジニアとの交流も楽しみながら、より高いレベルを目指していきます。

Solve Through Mechanisms

エンジニアが大胆な挑戦をするためには、成功を称賛するだけでなく、失敗から学ぶ文化も必要です。メルカリは、問題が起こる根本原因は人ではなく、組織の仕組みだと考えます。仕組みの改善こそが、問題解決の最良の手段であり、大胆な挑戦を促す基盤になると信じています。

Collaborate Openly

メルカリでは「Trust & Openness」と「Open Organization」の企業文化に基づき、オープンなコラボレーションを奨励しています。この方向性に基づき、エンジニアリング組織では、ミッション達成のために建設的なコミュニケーション・コラボレーションをオープンにおこない、組織やチームおよび役割や職種によるサイロ化を防ぎます。また業界をリードするソフトウェアカンパニーの一つとして、組織や技術の情報を外部とも共有・連携することで、業界全体で知見を循環させていきます。

Engineering Ladder
エンジニアの成長段階ごとに期待される行動を明文化

メルカリのエンジニアが、エンジニアとしてあるべき姿を共有し、互いに強みを活かす組織を作るために生まれたのがEngineering Ladderです。個性やスキル、多様性を理解・尊重するのと同時に強いカルチャーを作るためには、理想の方向性を共有することが重要でした。

そのため、メルカリの3つのバリュー(Go Bold, All for One, Be a Pro)からつくられた6つの項目ごとに、エンジニアの成長段階に応じて期待される行動をEngineering Ladderで明文化しています。駆け出しエンジニアに期待することと、シニアエンジニアに期待される行動は異なるためです。

Engineering Ladderは、評価やゴール設定、キャリア設計で利用されており、今自分がどの段階にいるのか、次の段階に必要な行動、スキルは何か、ということを確認するための指標となっています。

エンジニアはさまざまなスキルセットを持ち、その在り方は多様です。そのため、Ladderで定義されるすべての行動・能力を満たすことを期待するものではありません。各々が異なる長所・短所を持ち、異なるペースで成長することを私たちは知っています。

さまざまな顧客に満足されるより良いプロダクトを作っていくために、エンジニアには長所と短所に多様性があることを私たちは歓迎します。

Ladderの全文はこちらのページでご確認いただけます。