Merpay KYC チームの Sakabe です。
この記事は、Merpay & Mercoin Advent Calendar 2025 の6日目の記事です。
2025年11月14日〜15日に開催された「YAPC::Fukuoka 2025」へメルカリグループはスポンサーとして参加していました。今回はその参加レポートをお届けします!
YAPC::Fukuoka 2025 について
YAPC は Yet Another Perl Conference の略で、Perl を軸にしながらも、今では Web・インフラ・AI・SRE・フロントエンドなど幅広い技術者が集まる技術カンファレンスです。
今回のテーマは「きゅう」。探”求” や ”急”激な成長体験など、”九”州開催の YAPC らしいキーワードでした。
開催概要
日程: 2日開催
2025年11月14日(金)
2025年11月15日(土)
会場: 福岡工業大学
会場入口には YAPC の装飾が並び、到着した瞬間からイベントの熱気に包まれました。
福岡工業大学は駅を降りるとすぐに広いグラウンドが目に入り、学生の活気も合わさって “技術のお祭り” らしい雰囲気が一気に高まります。

Mercari メンバーの登壇
今回は Mercari から 「iPhone のマイナンバーカードを使った本人確認の実装」と題しeKYC に関するトークが採択されました。
iPhone のマイナンバーカードを使った本人確認の機能について、Verifier における技術的な観点や開発経緯などをkgoroさんに話していただきました。
最新の eKYC 手法ということもあり質問が非常に多く、Q&A 後も聴講者が集まって議論が続くほどの盛り上がりでした。
現地ならではの熱量を強く感じたセッションでした。
発表資料はこちらをご確認ください。

セッションの見どころ
DBからエンジニアリング、AI まで幅広い発表があり、個人的に特に印象に残ったのはこちらです。
- 今、MySQLのバックアップを作り直すとしたら何がどう良いのかを考える旅
- 競馬で学ぶ機械学習の基本と実践
- 旧から新へ: 大規模ウェブクローラのPerlからGoへの置き換え
YAPC の特徴として、特定の技術に閉じすぎず、技術と向き合う姿勢を語るセッションが多いのも魅力でした。
参加メンバーの感想
(kgoro) 今回は「iPhone のマイナンバーカードを使った本人確認」というテーマで採択いただき発表させていただきました。発表について多くのご質問をいただき、個人的にも iPhone のマイナンバーカードについて改めて深く考える貴重な機会になりました。
聴講した発表に関しては、「クレジットカードの不正を防止する技術」という発表が特に印象に残りました。こちらは普段扱う領域に少なからず関連する技術ですが、直接的に扱う機会が少なかったため、非常に学びになる内容でした。また、今後これらの技術を考えるうえでの後押しにもなったと感じています。
全体を通して、この度のカンファレンスは遠方かつトークの内容もさまざまなトピックがあったことから自分にとって新鮮な経験となりました。
(myuto) 普段は機械学習まわりの開発をしていますが、分野関係なくいろんなバックグラウンドの人が集まるイベントなので、終始ゆるく楽しく過ごせました。技術系のカンファレンスって専門領域に寄りがちな印象があったけど、YAPCは良い意味で雑多で、それがすごく心地よかったです。
最新の生成AIの動向に対しても、いかにAIを使った上で開発や制作をうまく回すかといった見解や価値観もいろいろ発表や懇親会を通して伺うことができたのが楽しかったです。
イベント全体の雰囲気が明るくて、参加者同士で気軽に話せるのが良かったです。普段あまり接点のない人たちとも技術の話で盛り上がれるのは、やっぱり現地イベントならではですね。スポンサーエリアも盛り上がっていて、各社の工夫が感じられて見て回るだけで楽しかったです。
まとめ
YAPC は コミュニティ × 技術 × 熱量 が心地よく交わる、独特の魅力を持つイベントです。
福岡開催ということもあり、主催者の気合いの入り方も違いましたね。
運営・スポンサー・スピーカー・参加者のみなさん、本当にありがとうございました!
次回の YAPC も楽しみにしています!
明日の記事はgoccyさんです。引き続きお楽しみください。



