メルペイCTO x アーキテクトエンジニア対談 3/3 〜メルコインのアーキテクトについて〜

メルペイCTOの曾川 景介とメルペイアーキテクトエンジニアの伊藤 雄貴が対談。その時の様子をお届けします!

 

◇sowawa: 今までは、メルペイを立ち上げていくぞ、というところで、各マイクロサービスの開発からリリースしたあとに起こった問題やデリバリーを続けていくことに対しての課題を解決をしてきた、という過去のお話をしてきました。そして、今はまたフェーズが変わり…『メルコイン』で「影も形もない概念として新しいお金の問題」に関わってもらっていますね。

メルペイで解決できたこともたくさんありましたが、まだまだ僕らが解決できていない課題に対してメルコインという新しい会社をつくって、その中で暗号資産の領域として「新しいお金の概念」「それらが使える新しい経済」「それらによって生み出される新しい経済」をつくろうということをミッションに掲げています。

暗号資産というのはもちろん「ブロックチェーン」だったり、既存の「ビットコイン」「イーサリアム」とか、そういった技術であると同時に、それらを利用するサービスやそれを管理する仕組み自体はこれまでつくられてきたのと同様に新しくつくる必要がある。

例えば、ビットコインのウォレットをわれわれが使っていて、それを売ったり買ったりしたいというお客さまがいた時に、それを受け取るサーバーというのは直接そのウォレットに命令を出すわけではなくて、メルペイのような、いわゆる残高を管理する仕組みが必要になってくる。当然、それはメルペイでつくってきたものを利用もするのだけれど、それを前提として改めて今メルコインとしてのシステムをどのよううに構築していくのが良いのか。伊藤さんには、その設計に入ってもらっています。

伊藤さんは、これまでのメルペイやメルカリのシステム間の連携の在り方から、今はセキュリティや、メルカリのシステムを万が一やられたとしても大丈夫なようにしたいというところで、新しい仕組みを考えてくれていますよね。そのあたりをちょっと詳しく説明してもらってもいいですか。

◆yuki.ito: はい。メルコインが暗号通貨を扱う事業ドメインだというところを鑑みると、求められるセキュリティの水準が自ずと高くなりますね。

その中で、いかに既存のシステムとの分離性を高められるか、というのが大きな課題でチャレンジングな部分ですね。

セキュリティ水準を高めることは必要ですが、同時にお客さまに提供する体験は当然良いものにしたい。メルコインは既存のメルカリのエコシステムの延長線上にあるようなところを目指しているので、システム的には既存のシステムとは分離性を高めつつも、お客様視点では、例えば認証・認可の体験というのは既存のメルカリIDをシームレスに使える、というものにしたい。

◇sowawa: そうね。もう1回パスワードを入れてくださいとかつらいよね。

◆yuki.ito: ですね。セキュリティ観点で既存のシステムからは分離した環境でシステムを構築するが、例えば「メルコイン」から「メルペイ」の機能を呼び出す、というのは必要になってくるので、それをどう実現するかが難しいところですね。

これを達成するためには認証・認可が鍵だと考えています。お客さまの認証・認可もそうですし、分離したコンポーネント同士の認証・認可の部分も肝心です。ここをどう実現してくかをアイデンティティープラットフォームチームと話し合いつつ、最終的にはいかにお客さまに良い体験を提供できるかを考えています。

◇sowawa: サービス間同士がどういうつながりを持つか、そしてその呼び出しができてはいけないもの、お客様の体験的にはこういうふうに呼び出せなければいけない、というところの切り分けをやってくれていて、その結果、メルコインがリリースされたときには、恐らく裏でよろしく動いているという状態を目指しているというのが今ですよね。

◆yuki.ito: そうですね。いかに分離性を高めるかという問題はとてもおもしろいテーマかなと思っています。システム間という高レベルでの視点も重要ですが、例えばコンテナでの分離のような様々なレイヤーでのアイソレーションをどう意識してセキュリティー水準を高めるかもおもしろいところですね。

メルコインの開発では既存のメルペイの開発で培ってきたものをベースとして、さらに「今ゼロからつくるならこのような技術を使うのがよさそうだ」というエンハンスも考えているので、それがうまく動いた暁には既存のメルペイの開発にもフィードバックできたら良いなと思っています。

◇sowawa: 最後に、メルペイやメルコインではどんな人が向いていてどういう活躍できるかや、こういう人と一緒に働きたいなというのはありますか?

◆yuki.ito: 「抜群に技術が好きな人・できる人」というのは当然ありますが、やはり最終的に全てのことはお客さまにどう価値を提供していけるか」という部分に帰結するものだと思っているので、そこを意識できる方と一緒にものづくりをしていけると良いなと思っています。まわりのアーキテクトのメンバーも皆さんそのような意識がある方ばかりで尊敬しています。なので、「お客さまの体験からきちんと逆算して仕組みをつくれる人」が向いていると思います。

また、アーキテクトはいろいろな社内のチームとのある種バランサーのような存在で、色々なチームの意見を聞いて最終的に会社的にはこうしたほうが良いということを提唱し、導入・標準化していく部分までやっていくことをミッションとしています。

そのうえで、「技術については当然深く理解できている」ということが大きなコアであるのは間違いないですね。これらの軸を合わせることでアーキテクトというロールのバリューを出していけるのではないかなと思っています。これを話している私自身も精進しないといけないな、と感じています(笑)。

◇sowawa: 僕も全く同じことを思います(笑)。伊藤さんにいいと思ってもらえるようになるには大変だなと感じながら聞いていました(笑)。でも、これは一緒に勉強していくことも含めてということですね。

◆yuki.ito: そうですね。最初からすべてできる人はいないです。私自身も何でもできるわけではないですが、その中でも「問題をどのように抽出して標準化していくか」というのは、アーキテクトとして大事にしている部分ですね。技術的に今あるべきものを、きちんと今ある課題に適用して、さらに標準化して導入していくというところを含めて、最終的に会社に価値を提供していくのがアーキテクトの大事なミッションだと思います。

いろいろ勉強しつつ、技術的に難易度の高い課題を発見・解決していくことが好きな方はおすすめだと思います。自分にとっては本当に楽しいので(笑)。

◇sowawa: ありがとうございます。楽しんでくれていると聞いて、うれしいなと思います(笑)。好きだからこそいろいろな技術を追いかけていくことは結構大変なことであっても楽しめるのかなと思います。

今この瞬間にすべてのことができるとか、ここまで話してきたようなことができる人だけが採用の候補者だというわけではなくて、エンジニアリングが好きで、僕らと一緒に学んでいったりとか、問題を解決したいという気持ちが大事だと思うので、そこを楽しんで取り組んでいける方と一緒に働いていけると良いですね。

◇sowawa: そうですね。まさに、メルカリやメルペイ、メルコインの規模だからこそ出てくるような難しい課題も沢山あります。サービスがスケールしているがゆえに出てくる問題というのは、技術的にもチャレンジングでおもしろいので、毎日エキサイティングだなと感じています。

◇sowawa: では、必要なことは全部話しきれたと思うので、このへんで終わりますかね!

◆yuki.ito: はい、ありがとうございました!


以上、メルペイCTO x アーキテクトエンジニア対談でした!

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