All #SeConfTokyo organizing team members feel very happy for your participation and contribution for 1st Official Selenium Conference in Japan. See you next time! pic.twitter.com/BRw7qobwtm
— Selenium Conference (@seleniumconf) April 20, 2019
メルカリの自動化&品質保証グループ(Automation & QA Group:通称AQA)の おれたま@AHA_oretamaです。 普段はテスト自動化やCI / CD を主に行ってます。
今回は、SeleniumConf Tokyoに初めて運営として参加してきたことをお話します。ほぼ技術的な話をしませんのであしからず。
SeleniumConf Tokyoとは?
Selenium Conferenceとは、テスト自動化、CI/CD、DevOpsに関するSelenium公式の国際カンファレンスです。2011年から北米・ヨーロッパにて毎年開催されていて、SeleniumやAppiumのコミッターを含む多くのエンジニア・テスターが参加するカンファレンスとしてその地位を確立してきました。
そして、そのSelenium Conferenceが先週の4/18〜19に東アジアで初、東京で開催されました!
それがSeleniumConf Tokyoになります。パチパチパチ。
ざっくりSeleniumConf Tokyoの情報をまとめました。興味があればチェックしてみてください
- イベントサイト: SeleniumConf Tokyo 2019 – SeleniumConf Tokyo 2019
- 開催日:
- ワークショップ: 2019/4/17
- セッション: 2019/4/18〜19
- 場所: タワーホール船堀
- イベントTwitterアカウント:
- ハッシュタグ: #SeConfTokyo
- 動画: Se Conf Tokyo Team – YouTube ※ Live配信したものです。後日編集予定です。
- セッション数: 25 + LT10
- スタッフ数: だいたい17〜25
- 総参加者数: 400人
- 参加国数: 26カ国
いろんな国から本当に多くの方が参加してくれて、非常に大規模なカンファレンスとなりました。
なぜ参加したのか?
月並みな言葉になってしまいますが、今まで使ってきたSeleniumとそのコミュニティに恩返しがしたかったからです。
UIテストの自動化を初めて知ったのはSeleniumのおかげですし、いまAutomationエンジニアとして働いているのは少なからずSeleniumが影響していると思ってます。
このカンファレンスに運営として参加することで、Seleniumとそのコミュニティの発展に貢献したかったのです。
実はこういったカンファレンスに運営として関わるのは初めてのことでした。運営側に回った理由は聴講者として参加するだけでは得られない経験やコミュニティとのつながりを得られると思ったからです。
事前準備
いつから準備してきたのか気になって調べてみると、私が初めてSeleniumConf Tokyoについて知ったのは日本SeleniumユーザーコミュニティのSlackでのことで遡ることなんと!
ほぼ1年前でした!!
自分は通訳リーダとしてジョインさせてもらいました。他の方はそのときからいろいろな作業をやっていたとは思うのですが、自分の通訳としての実作業が始まったのは半年ほど前からです。
初めての運営参加で全体の作業内容をつかむことに苦労しました。
あとは通訳をどこまでできるかは予算次第だったため、予算が決まるまでできることが少なくやきもきもしました。
当日の様子
当日の朝はバタバタして、20分ほど遅れましたが、無事にスタートすることができました。
the first Selenium conf in Japan !
introducing the organizers #SeConfTokyo pic.twitter.com/4X6NuCIy7a— Peter Thomas (@ptrthomas) April 18, 2019
KeynoteにはSeleniumのリードコミッターであるSimon StewartさんからSeleniumの過去から未来、そして新バージョンのSelenium 4の新機能の話がありました。当日にSelenium 4のα版がリリースされるという驚きもありました。
Astronomy @seleniumconf with @shs96c pic.twitter.com/OZ3SFChuWy
— Noemi Ferrera (@TheTestLynx) April 18, 2019
2つ目のKeynoteにはTDDでも有名な和田さんから、「Clean code that works – How can we go there?」というタイトルで発表していただきました。
実は和田さんとは前職でTDDを含めてテストや開発プロセス、キャリアなどいろいろ相談させてもらっていたのですが、こうしてTDDに関する講演を聞くのは初めてで、あらためてTDDと和田さんの凄さを思い知りました
Shared how engineer knows @t_wada in Japan. Pull request rejected only with this. #SeConfTokyo pic.twitter.com/jSxqtqUIXM
— pine (pineapple) (@painame53) April 18, 2019
感想
運営としての感想
おおきな問題もなく無事に終わってよかったです!本当に無事に終わってよかった。。。そして参加者から「楽しかった」や「有意義だった」だけでなく、カンファレンスや運営への感謝の声をもらうことが多く、胸がいっぱいになりました。やってきてよかった…
この半年間ずっとやってきて、カンファレンスをつくっていくことは非常に大変なことだとも思いました。かなり強い想いと意思がないと途中で挫けてしまうこともあるかもしれないですが、その経験から得られるものは非常に多かったと思ってます。
コミュニティへの貢献なしにはコミュニティは発展しないと私は思っていますので、このブログで発表することでいろんな人に興味をもってもらい、このような活動をしてくれる人が増えてくれることを願っています。
セッションについての感想
運営として当日作業をしていたためセッションをすべて聞けていたわけではありませんが、有意義なセッションが多かったように想いました。↓は個人的な感想です。
- Selenium の未来を感じた
- 業務に活かせる内容が多かった
そして以下の2つのツイートが非常に印象的でした。世界のレベルの高さを感じるとともに日本のレベルをもっと上げていかなければならないと強く感じました。
スペインから日本に来てテストエンジニアの職を一定期間探したが、手動テストの「テスター」か、あるいは単に全部そのまま自動化する仕事しかなく、テスト戦略を考える必要性も、Testing Pyramidの話も面接官にまったく通じなかったという件、日本のレベルを象徴してしまっていてつらい #SeConfTokyo
— Takuto Wada (@t_wada) April 19, 2019
先日のJaSSTでも感じたけど、日本の自動テストは「どう運用課題を乗り越えるか」「どうやって普及させるか」みたいな話題から脱せてなくて、
海外では自動化は前提で「いかに早く回すか」「膨大な自動テストをいかに取捨選択するか」ってレベルなのね。— カヤ (@kareyama_r) April 18, 2019
セッションの内容が気になる方は資料やYouTubeを確認してみてください。
今後の活動
このカンファレンスの運営の活動を通して、コミュニティに貢献していく楽しさを知りましたが、同時に大変さも知りました。今後は積極的かつ無理のない頻度で参加していきたいと思います。
また貢献の方法は運営だけでなく、OSSへのコミットやスピーカーとしての登壇もあります。今後は自分が使ってきたOSSへのコミットを増やしつつ、日本だけでなく国際カンファレンスでのスピーカーをやってみたいと思ってます。
まとめ
SeleniumConf Tokyoに参加していただいた方、スピーカーとして登壇してくれた方、そして運営に関わってくれた方、本当にありがとうございました。本当に楽しかったです!!
Thank you very much for attendees of after party in #SeConfTokyo . See you tomorrow! pic.twitter.com/NSGVDv1cNf
— Selenium Conference (@seleniumconf) April 18, 2019