こんにちは。
2021年2月3日、Android Office Hoursの第2回を開催しました。テーマは「Androidエンジニアのキャリアパスについて」です。この記事では、当日の内容を簡単に紹介します!
youtube上にアーカイブ動画がありますので、こちらもぜひご覧ください。
※この記事は、レポート形式なので出演者が真面目に話しているように見えますが、実際には出演者と視聴者のコメントでわいわい語っている視聴者参加型イベントです!
イベント概要
『Android Office Hours』は、メルカリグループ主催のAndroidエンジニアによるAndroidエンジニアのためのイベントです。社内外のAndroidエンジニアのみなさんから頂いた質問に回答したり、相談を聞いたりします。
2回目となる今回のテーマはAndroidエンジニアのキャリアパスについてです。
漠然と「どんなスキルが今後必要になるんだろう・・・」「Android開発を続けていていいんだろうか?」と不安に思うことはありませんか?
ゲストのみなさんにこれまでのキャリアについて不安だったこと、どういう気持ちでスキルを考えていったのかなど等身大で語ってもらうイベントになりました。
今回の出演者
今回のゲストは、エムスリー株式会社の荒谷さん(以下、AAkira)と株式会社DMMの釘宮さん(以下、kgmyshin)です。モデレータは メルペイ メルペイExpertチームの mhidaka です。
エムスリー株式会社の荒谷さん
株式会社DMMの釘宮さん
メルペイExpertチームの mhidaka
キャリアの振り返り
新卒から現在までのキャリア遍歴を教えて下さい
AAkira:
新卒ではサイバーエージェントに入社して、動画サービスをずっとやっていました。エムスリーは医療特化のサービスをやっていますので、サービスを軸に仕事をするのが好きなタイプですね。
kgmyshin:
今の会社が4社目です。新卒は50人くらいの会社に入って、その後スタートアップに転職して、(3社目は)青いRの会社に入って、今はDMMです。リクルートでは「スタディサプリ English」というプロダクトに立ち上げから携わっていました。
その時々自分のやりたいことやテーマにあった仕事が出来る会社に入っています。
mhidaka:
お二人の話を聞いていると僕と全く違うので趣深いですね。
僕は技術職が好きなので、大阪のメーカーで7年位Androidと組み込み(RTOSなど)をしていました。その後Android寄りの仕事やコミュニティに貢献したいなという気持ちが出てきて東京に移ってメルカリは3社目で勤続5年目です。意外と長く勤めるほうなので手堅いですね、勤務時間にコミュニティワークもやっているからかもしれないですが(笑)
今のキャリアを選んだ理由、なぜ今の会社に入ったか?
kgmyshin:
前職(リクルート)は0→1を経験したかったためです。(リクルートで)マネージャを経験したときに若手の育成に向いていると思い、もう少し大きなスケールで若手の育成ができるところがないかと思い今のDMMに入社しました。
AAkira:
前の会社(CA)がメディア系で生活を豊かにする会社でした。僕は人の役に経つサービスを作るのが好きで、今の会社が医療系の会社なのでみんなが使うサービスを作れたらいいなと言う思いで選んだのが今のエムスリーですね。
mhidaka:
聞く順番を間違えましたね、僕の理由は『コミュニティ活動させてくれる』って言ってくれたからです!
※視聴者のコメントでは
- 「就職じゃなくてフリーランスを選んだ(きりみんちゃん)」
- 「出産後も働いていけそうという会社の制度面や文化を考慮した」
- 「サーバサイドをやっていたけれど引き抜きをうけて(Androidエンジニアに)社内転職した」
- 「エンジニアになりたいという漠然とした理由から」
- 「自社開発をやりたいため」
- 「iOS開発未経験でも良いと言う理由で入ったら人が足りないという理由でAndroidエンジニアに」
- 「生活に関わるサービスを作りたかった、好きなサービスに携わりたかった」
- 「自分の使いたいと思うものを作りたい」
- 「ソースが汚そうで、Androidの社員がいなかったから」
などの意見がありました。
androidって潰しが効かなそうって言われることがありますがどう思いますか?
AAkira:
サイバーエージェントではチーム内異動の制度があって、サーバを少しやらせてもらっていました。やってみて、結局設計の考え方ってサーバも一緒だなと思って。
viewがないだけで、repositoryとか、アーキテクチャのレイヤーごとに層を分離するという考え方は同じなのでそんなに変わらないのかなとは思いました。
あとは、最近Flutterを始めたのですが、やっぱりAndroidをやっていたからこそスムーズに開発できているところはあると思います。
なので、考え方が学べていればAndroidでもサーバでもあまり関係ないのかなと思っています。
kgmyshin:
つぶしがきく場所を重点的に身につけると良いと思います、設計とか、テストとか。例えば、サーバサイドでずっとPlay Framework使っていますという人とあんまり変わらないと思っていて、Play Frameworkは単純に1このフレームワークでしか無いので。
その使い方だけではなく、根のところを理解するように(技術を身に着けて)いけばいいんじゃないかと思います。
mhidaka:
コメントを見ていると、プログラミングよりクラウド時代のインフラ環境が全体として難しくなりすぎているんじゃないかという意見がありますね。
AAkira:
サーバやってるときにk8sやったんですけど全然わからなかったです。そんなに分からないことがあるんだってくらいわからなかったですね(笑)
mhidaka:
全体的にテクノロジーを使うことはできるけど、中身を知らない故に漠然とした不安があるんじゃないかなと思います。
特にAndroidってもう地層がだいぶ出来上がっていると思いますねー。すでに10年間使われていて、みんなの手元ですぐに動くアプリが当たり前という要求を受ける分野なので。次どうしようってなったときにAndroidしか知らない人は不安に思うだろうなって思いますよね。
今、釘宮さんやあきらさんがおっしゃったような「コア」となる部分、どこでも通用する部分を掴むというのはアドバイスとしてはすごく分かるのですが、こうすればコアをつかめるという方法ってありますか?
kgmyshin:
簡単なのは、他のところもやってみれば良いと思います。iOSとかサーバをやってみたら、共通のところを見つけられて、自信がつけられると思います。軸にしなくてもいいので触れてみるのがおすすめです。
AAkira:
僕はAndroidしかできないので…けっこう今も悩んでます、僕(笑)
キャリアへの不安
マネージャー職って経験したほうが良いと思いますか?
kgmyshin:
向き不向きがあると思うので、おせっかいな方とか、人に興味がある方は向いていると思います。そういう人はやりたい人はやればよいです。そしてマネージャー職は給与あげたい人はおすすめですね(笑)
ただし悩むポイントがぜんぜん変わってくるので、プログラミング組んでいたほうがずいぶん楽だと思うことは多いです。トレードオフですね。
業務上で課題に感じていることって何かありますか?
mhidaka:
Androidは古いもののサポートと新しいもののサポートを求められるので、業務コードも地層になりがちだなと思うんですよね。昔の思想で書かれたコードは、今の思想で書き直すにはコストが大きすぎるが…早くリリースしたい。そういうことがありますよね。
Android考古学という表現で正しいかわからないですが、その当時はどういうドメインでどういう考え方だったのかを掘り起こす推理力が必要なことはありますね。長いサービスだとよくあると思います。
第3回は、2月26日に開催!テーマは次回も「キャリアパスについて」
その後、キャリアの将来設計や事前質問のところで時間切れになってしまいましたので次回に持ち越しとなりました。
次回の第3回は、2月26日に開催予定です。
テーマは今回に引き続き「Androidエンジニアのキャリアパスについて」です。フリーランスのAndroidエンジニア、きりみんちゃんを新たにゲストに招いて、キャリアパスについてさらに深堀りしていきます。
お楽しみに!