こんにちは!横浜国立大学理工学部情報工学EP3年の @shion1305 です。今年の10月から株式会社メルペイ Settlementチームにてバックエンジニアのインターンを始め、12月初めでちょうど2ヶ月となります。
この記事は、 Merpay Advent Calendar 2023 の8日目の記事です。
今回は、自分のインターンの振り返りも含めて以下について書きたいと思います。
- インターン2ヶ月の振り返り
- 働く環境
- メルカリグループのインターンの特徴
インターン2ヶ月の振り返り(自分の中での主なイベントまとめ)
入社オリエンテーション
インターン生は、同月入社の新入社員と一緒にオリエンテーションを受講します。メルカリでは働くにあたってカルチャーやバリューを共有することをとても大切にしていて、最初の1週間はメルカリとしてのカルチャーやバリューに対する考え方についての社内の学習教材に取り組んだり、他の新入社員とディスカッションをしたりしていました。
入社日翌日にはウェルカムランチがあり、そこで新入社員やメンターの方と交流を深めました。(ランチについては後述)
所属チームでのインターン
入社オリエンテーションが終わると本格的にチームのタスクに入っていくことになります。決済システムにはたくさんのドメイン知識が必要になるため、最初は決済システムのコンテクストの薄いタスクを行いながら、過去の資料を参照して決済システムならではの必要知識の理解や現在のレポジトリの状況の把握を行っていました。
11月に入り、ある程度慣れてからは、本格的に決済に直接関連するタスクを任されました。これまで以下のようなタスクに取り組みました。
- Go言語のLinter golangci-lint の設定見直し
- 検証環境で発生しているトラブルの原因調査
- Go言語のエラーハンドリングライブラリ
pkg/errors
の置き換え - APIサーバーが稼働するPodの設定調整
- PodDisruptionBudget / HorizontalPodAutoscaler / Resources (cpu limits) の設定値見直し
- Kustomizeのリファクタリング
- マイクロサービスの改修
- 改修範囲の特定と修正
- テストケースの修正・改良
- protoファイルの更新
- リファクタリング
Office Week
メルカリグループでは普段リモートで働いている人が多いのですが、メルペイ・メルコインではだいたい半期に1度Office Weekがあります。11月中旬にメルペイ・メルコインにてOffice Weekが実施され、基本社員全員が六本木オフィスに出社しました。
11月のOffice Weekは3日間で、初日からイベントやLT大会が盛りだくさんでした。自分は大学の都合上初日のみの参加でしたが、メルペイ全社が集まるキックオフイベントに参加したり、十数のLTの発表を聞いたりしました。LT会では、メルペイの他のチームではどのようなことをしているのかを知ることができたり、自分が普段あまり触れていない技術についての知見を深めることができました。普段オンラインのみでしか会っていない方やメンターランチで交流したインターン生と話したりと、対面ならではの体験がたくさんできました。
Office Weekの様子はこちらから!👇
Fintech Tech Talk at Office Week を開催したよ! | メルカリエンジニアリング
インシデントを起こしてしまった
11月後半、インターンのタスクの一つとしてデータベースのマイグレーションの見直しに取り組んでいました。その作業中にコマンド1つを誤ってしまい、ステージング環境のデータベースを消去してしまったことがありました。本番環境ではなかったものの、メルペイにて関連するマイクロサービスが多くあり、社内で他のチームに影響が出てしまいました。
失敗してしまった時はとても不安と後悔でいっぱいで気が気でありませんでした。しかしさまざまな方に支えられたことによって、非常に前向きに乗り越えることができました。このインシデントは、対策の不備とオペレーションミスが重なった結果でしたが、失敗に対する自分やチームとしての向き合い方、そしてオペレーションに対するリスク管理など、エンジニアの一人として得た学びがたくさんありました。貴重な苦い経験として今後のエンジニアリング人生の教訓としていきたいです。
12月・Advent Calendar ← 現在地
Office WeekにてAdvent Calendarの存在を知り、インターン生としてAdvent Calendarに急遽参加させていただくことになりました。合計2つ枠を頂き、息を切らしながらも頑張って執筆しています ✏️
この記事は2本目で、1本目は以下です!
動作例からKubernetes PDBの挙動を理解する | メルカリエンジニアリング
働く環境
メルカリグループでは、 YOUR CHOICEというワークスタイルを採用していて、「バリュー発揮がもっとも高まるワークスタイルを、自ら選択して決めることができる」というポリシーのもと、完全フレックス制で働く環境を選んだり時間を調整できたりします。インターン生の中でも働き方はさまざまなようで、基本オンラインで働いている方もいます。
私はオフィス出社が好きなので、週1回六本木オフィスに出社しています。オフィスの居心地はなかなか快適だと思います。メルカリグループのオフィスは基本的にフリーアドレスなので、時々場所を変えたり必要に応じて個室を利用したりと、自由にスペースを利用させてもらっています。
自分は大のコーヒー好きなのですが、社内にカフェがあり本格的でさまざまなブレンドコーヒーを低価格で飲むことができるので、私のコーヒー欲求は簡単に満たすことができます。社内の自動販売機は無料で利用できるので基本飲み物には困らないはずです。
メルカリ本社オフィスがアップデート! Mercari Base Tokyoに潜入!新しい時代のオフィスの形とは?
メルカリグループでのインターンの特徴
プロフェッショナル性が求められる
メルカリバリューの一つに「Be a Pro」というものがあり、インターン生も例外なくプロ意識を持って自ら考え、適切な判断を下すことが求められます。原則ある程度の知識やスキルがある状態で自分の知識を活かしてタスクに取り組むことが求められるため、かなり緊張感を持って取り組むことができます。
メルカリバリューには他に「Go Bold」「All for One」があり、社員と同様これらを意識してインターンに取り組むことが求められます。
多様なコミュニケーションの機会
メルカリグループでは社内のコミュニケーションの場を非常に大切にしていて、そのためのイベントや制度が多く存在します。基本的にインターン生は社員と同じように活動でき、社内のさまざまなイベントに参加したり制度を利用したりすることができます。社員のコミュニケーションを促進するための制度が多くあるため、インターン生にとっては非常に貴重な機会だと思います。
制度の一つに、食事代を会社が補助する制度があります。インターン生は以下の制度が利用できます。
- メンターランチ
新入社員やインターン生がメンターと一緒に社内の色々なチームの人とランチ。 - ウェルカムランチ
入社日直後に実施されるランチ会。 - インターン生ランチ会
インターン生のみで毎月4名程度でランチ会が開催されます。メルカリグループのインターン生の人数はかなり多いので、インターン生同士で情報交換をする機会に恵まれています。 - チームビルティング
自分の所属するチームでは毎月1回、所属するチームで食事会があり、他のチームの人を招くこともあります。
また、部活動というものがあります。部活動は趣味を通じてさまざまな人と良い関係性を築くことを目的としたもので、誰もが設立したり参加したりすることができます。自分はつい先日CTF(capture the flagというセキュリティコンテスト)のグループに参加していて、早速社員の方と12月中旬にCTFに参加することになり、とてもワクワクしています!
その他にも社内ではさまざまなイベントが存在します。
英語でのコミュニケーションに挑戦できる
メルカリグループのエンジニアリング組織の約半分は外国籍です。チームによって英語を使ったり日本語を使ったりさまざまです。自分のチームは日本人が多いですが、週替わりでEnglish Weekという英語を推奨する期間を設けています。
特に、英語でSlackで返信を打つ時や開発でPull Requestを出す時などは、どのように表現したら相手に伝わりやすいかを必死に考えるので英語を鍛える良い機会になると思います。他にも英語でディスカッションすることができたり、一部の会議では同時通訳を聞くことができたり、などなど、なかなか経験することのできない機会が盛りだくさんです。
大規模かつ運用年数のあるシステム開発ならではの経験
メルカリグループのインターンでは、フルスクラッチで何かを開発することは少ないかもしれません。私のチームでは、運用されてから数年が経過したマイクロサービスを扱い、過去の歴史的経緯による技術的負債に多く直面しました。割り振られたタスクでは、その負債の影響を正しく理解し、最適な解決策を見つけることが求められます。
私が初期に担当したタスクの一つでは、技術的負債が絡む部分があり、それに対して関連する箇所を全て洗い出し根本から修正する方針で進めました。その結果、変更箇所が大きくなりすぎてタスクの収拾がつかない状況になったことがありました。技術的負債が存在する場合でも、一気にすべて解消しようとすると、レビューが困難になったり、変更ミスが生じるリスクがあります。メンターからのアドバイスを受けたことで適切に選択を行い、解決策を提案することができました。
また、メルペイのマイクロサービスはかなり大規模なので、仕様を変更する時は、各マイクロサービスの担当チーム間で適切なコミュニケーションを取り連携していく必要があります。大きな組織の中で複数のチームをまたいでのコミュニケーションを実践できる機会があるのも魅力だと思います。
終わりに
改めてメルカリグループでのインターンは自分次第でたくさんの挑戦ができる、最高の機会だと思います。技術的なノウハウのみならず、コミュニケーションや仕事に対する考え方など、一人前のエンジニアとしての成長を促す多様な経験が得られます。
あと1ヶ月弱期間が残っていますが、今回のAdvent Calendarでの振り返りを元に残りの期間で、チームメンバーの一員としてプロ意識を持って積極的に貢献するとともに、最大限機会を活用してメルペイでのインターンを楽しみたいと思います。
今回のこの記事がメルカリグループのインターンを検討している方の参考になれば幸いです。
現在、インターンを通年募集していますので、興味を持たれた方はぜひ以下からぜひ申し込んでみてください!
明日の記事は champon さんです。引き続きお楽しみください。