メルペイに新卒入社して1年目にやったこと

この記事は、Merpay Advent Calendar 2023 の6日目の記事です。

はじめに

こんにちは、MerpayでBackend Engineerをしている@panoramaと申します。
今年(2023年)の4月に新卒として入社しました。
今回は「メルペイに新卒入社して1年目にやったこと」という内容で、入社後から現在にかけてどのようなことをしてきたかご紹介したいと思います。
今後入社される方やメルペイ新卒エンジニアの1年目の動きに興味がある方の参考になればと思います。

(一部プロジェクトは社外秘で内容は伏せています🙏)

それでは早速始めていきます。

4月~6月

研修期間

4月~5月の頭にかけてはメルカリグループの新卒研修である「DevDojo(※1)」を受けていました。
DevDojoでは特定の分野に限らず Backend、 Frontend、 セキュリティ、 アーキテクチャ、 Spanner 、・・・ などさまざまな技術について学びます。
また今年は新しい試みとしてマナー研修もありました。
「人生に1度きりの新卒研修なのでマナーについて学んでおこう」というものです。
名刺の渡し方や席の座り方(※2)、社内の人間の呼称など基本的なマナーを勉強しました。
今年のDevDojoは取材も入っていて、上記のマナー研修の様子もYouTubeに上がっているのでご興味があればぜひ見てみてください。

業務開始

DevDojoが終わってからは本格的に業務に入っていきました。
そのとき進んでいたプロジェクトとして「メルカード審査完了後に即座にカード番号を利用できるようにする」というものがあり、その機能の一部の実装を担当しました。
今まではカードを利用するためにカードの到着を待つ必要があったのですが、上記のプロジェクトによってオンラインでの決済であれば審査後すぐにご利用いただけるようになりました。

審査完了後すぐカード番号を利用できる機能

審査完了後すぐカード番号が利用可能に

そのプロジェクトが終了してからは他の機能も実装しつつ、少し大きめの改善系のタスクなども実施していました。
これに関しては以前記事(※3)を書いたため、気になる方はそちらをご覧ください。
また上記の期間を通してドメイン知識のキャッチアップや運用の理解、QA環境の用意の仕方やリリース手順などBackendが関わる基本的な作業についても学んでいました。

※1 技術トレーニングDevDojoで実際に使用されている学習コンテンツを公開しています。こちらをご参照ください。
※2 ちなみに余談ですが、筆者のpanoramaはこのマナー研修後にExec(役員)と新卒のランチ会に30分遅刻(😇)し、なぜか上座が空けられていたので座ったという体験をしています。そしてなぜか誰もそれを気にしていませんでした。(補足すると遅刻の理由は寝坊ではなく直前のMTGの終了時刻がランチの開始時刻であったことと、ヒルズを出た後迷子になったというダブルパンチによるものです。)
※3 Cloud Tasksで外部APIへの流量制御をするときに考えたこと

7月~9月

7月からは業務の幅を広げて、お問い合わせの調査なども積極的に拾うようになりました。
私のチームでは、お客さまからのお問い合わせは基本的にはCS(カスタマーサポート)チームが対応するのですが、サポートツール上からはわからない事象だった場合はBackendが調査を行う体制になっています。

また8月からはオンコールのシフトにも入るようになりました。
オンコールとは「サービスのパフォーマンスが悪化したり、停止が疑われたりする場合に備えて担当者が常時対応できるようにしておく仕組み」です。
メルカリグループではPagerDutyを使用してオンコールシフトを管理しており、PagerDutyに紐づけられた特定のDatadog Monitorが閾値を超えた場合、自動で担当者を呼び出す仕組みになっています。
5月~6月にかけて知識のキャッチアップや運用の理解を進めてきたため、(難なくとは言いませんが)お問い合わせやオンコールに対応できるようになりました。
(※またオンコールは万が一手に負えない場合、エスカレーションする仕組みがあります。)

オンコールで使用しているツール

オンコールで使用しているツール
(左: Datadog, 右: PagerDuty)
(Datadog 画像 出典: https://www.datadoghq.com/ja/about/resources/)
(PagerDuty 画像 出典: https://www.pagerduty.com/brand/)
DatadogのロゴになっているワンちゃんはBitsという名前みたいです

合わせて8月1日から入ってこられたインターン生(※4)のメンターにもなりました。
メンターの主な役割はインターン生のサポートですが、メルカリグループでは新しくチームに入られた方に対してメンターランチ(※5)やチービルランチ(※6)を行う文化があるためそういったサポートも実施しました。
インターン生の方はみなさんとても優秀ですが、社内の知識に関しては初めてのことばかりなので、メンターとしてタスクを適切に分割してお渡ししたり、実装に必要な知識をお伝えしたり、場合によっては巻き取って進められるように自分もタスクを追ったりしていました。

8月中旬以降は新しいプロジェクトに参加しました。
そのプロジェクトは今までに経験したことのない別のチームと連携して行うもので、かつ延期が難しいハードスケジュールのものでした。
自分のチームから担当としてアサインいただいたのですが、開発終盤で別のチームとの依存関係を見落としている箇所があることが発覚し、ギリギリで実装を追加することで乗り切りました。
(他の開発チームと特にQAの方にご協力をいただいてなんとか無事故・不具合なしで期日内にリリースできました。)
この経験以来、他チームとの調整がある場合にはなるべく早い段階で変更箇所を確認し、定期的にsyncしていく必要があることを意識するようになりました。

上記はプロジェクトの内容を伏せてしまっていますが、他にはFIDOの対応などもやっていました。

FIDO

FIDO認証画面

※4 参考: mercari careers / Students
※5 メンターランチ: メンターとメンティー(新入社員・インターン生)とのランチ。チームメンバーや他チームを紹介がてら行います。
※6 チービルランチ: 目的はメンターランチと同じでrelationship buildingですが、関係性はメンターとメンティーに限りません。

10月~現在

10月の中頃でメンティーだった方のインターン期間が終了しました。
そして新しく動き始めたプロジェクトにBackendの担当としてアサインされました。
このプロジェクトではまず機能自体の調査とそれを実現するための調査が必要でした。
機能に関する資料と調査結果をチーム内で読み合わせ、ある程度固まったら関連するチームも巻き込んで共有会を行いました。
担当のBackendとしてこの調査や会議のリードを任せていただき、現在は設計に入っています。

unipos

ありがたきUnipos (社内投げ銭サービス(※7))

今まではタスクがアサインされた時点でやることが決まっていることが多かったのですが、今回は「何をどこまでやるのか」「どうすれば実現可能か」という段階からPMと一緒に関わらせていただいているので非常に新鮮に感じています。
先述の通りまだ設計中で、その後にbreakdownして実装に入るので、引き続きプロジェクト達成に向けて努力していく所存です。
また上記のプロジェクト以外だとBe a Pro Days(※8)と呼ばれる取り組みで自動化のためのBotを作ったり、キャンペーン施策のBackendの実装をいくつかやったりしました。

※7 参考: メルカリのピアボーナス制度「メルチップ」、メッセージ累計数が100万を突破しました〜!#メルカリな日々
※8 参考: 「自分自身が発揮できる価値」に向き合う──1人ひとりがオーナーシップを持って課題解決を取り組むために導入した「CD Be a Pro Days」

まとめ

今回は私が新卒入社後にどのようなことをしていたか、(振り返りの意味も込めて)記事化してみました。
入社前には自分が1年目でインターン生のメンターになったり、一部のプロジェクトのリードを任せてもらえるとは思っていなかったため本当に「Go Bold」の考え方が実践される素晴らしい環境だと感じました。
また多少の修羅場(?)やさまざまなチームの方とのコミュニケーションの機会を通じて、技術一辺倒だった学生時代よりも色々なスキルを身につけた気がします。
内容としては個人ブログのような部分も多かったかもしれませんが、社内レビューを通っているので”公認”で社内の話についていろいろ言及できた気がします。
メルペイ(メルカリグループ)の新卒入社後について気になっている方がいて、具体例として参考になっていれば幸いです。
それでは、ありがとうございました。

明日の記事は @Malli さん, @ben.hsieh さんです。引き続きお楽しみください。

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