【Merpay & Mercoin Tech Fest 2023】8月24日のトークセッション見どころをご紹介

こんにちは!Merpay Engineering Enagement Team の@mikichinです。
来たる8月22日(火)から8月24日(木)までの3日間にわたり、「Merpay & Mercoin Tech Fest 2023」をオンライン開催します!

テーマは「Unleash Fintech」。メルペイ・メルコインのこれまでの技術的な取り組みはもちろん、メルカリグループのFintech事業における新たな挑戦をお伝えします。メルペイ・メルコインが今後どのように“Unleash(解放)“していくのか、ぜひご自身の目と耳で確かめてください!!
肝心なトークセッションは、昨年全20セッションだったところ、今年は全33セッションにパワーアップ!

本記事では、24日のトークセッションの見どころをご紹介!3日目は基盤となる技術と組織開発を中心としたテーマをお届けします!
まだ申し込みをされていない方も、興味のあるセッションがあるはずです。お申し込みはこちらからお願いします。

[12:10〜12:40] fake clock microservice -時刻をハックしてテストする方法-

現在時刻で変わるロジックのテストをどのように行うかという問題は、よく知られています。メルペイでは、時刻に関するロジックが複数のマイクロサービスに散らばっているという事情があります。また、特に与信領域ではイベントのライフサイクルが数ヶ月単位と長いため、既存の解決策だけではうまくフィットしない部分があり、独自で解決してきた歴史があります。
これまでの時刻問題の解決策の変遷や、それぞれのメリット・デメリットなどについて話します。

[12:40〜13:10] メルコインのインフラ設計・構築と、信頼性のあるサービスをリリースするためのSREの取り組み

メルコインではGCPを利用して、各マイクロサービスはGKE上で動いています。セキュリティやコンプライアンスの観点から、メルカリ・メルペイとは完全に分離したインフラを持つため、完全にイチからの立ち上げを行いました。限られた時間とリソースのなかでどのようにSREがセキュリティとコンプライアンスに準拠したインフラの設計と構築をしたか、さらにサービスの信頼性を向上するためにSREとして取り組んだ内容を話したいと思います。

[13:10〜13:40] メルコインにおけるシステム間のデータ分離を実現するための通信アーキテクチャ

セキュリティやデータプライバシーの担保は利便性や開発者体験とトレードオフになりがちです。私たちが今回取り組んだ「システム間のデータ分離」についても、さまざまな観点で開発者の体験が損なわれてしまう恐れがありました。このセッションでは、開発者体験を損なうことなくデータ分離を実現するために私たちが設計した通信アーキテクチャ設計についてお話しします。

[13:40〜14:10] Building a Global environment at Merpay: India & Japan

Merpay is being developed by diverse talents from over 40 countries.
Last year Mercari established the Center of Excellence in India and Merpay now has development teams not only in Japan, but also in India.
Join us to find out how we work together, what we learned, and what our future looks like!

[14:10〜14:40] なめらかなFintech QAを実現するためにテストケースフォーマットを標準化した話

メルペイには多種多様なプロダクトが存在しており、メルペイQAチームの各メンバーはプロダクトの特性に合わせて、テストケースを作成していました。そのため、共通で使用するテストケースフォーマットの作成は非常に難易度の高い試みでした。各QAチームのひっかかりを最小限にする「なめらかなテストケースフォーマット」をどのように作り上げていったのか、運用開始に至るまでのどんな苦労や工夫があったのかをお伝えし、品質に関わる全ての方の参考になれば幸いです。

[14:50〜15:20] メルコイン決済基盤の実践話

暗号資産ビジネスにも欠かせない決済、台帳、会計・法定帳簿の管理機能を提供するため、既存のメルペイの決済基盤からドメイン責務の再整理し、メルコイン向けに機能の再設計・開発を行いました。本セッションでは、暗号資産ビジネスを含め、Fintechを支える基盤作りに興味を持たれている方々に向けて、メルコインの決済基盤のシステム構成、各ドメインサービスの機能設計について紹介します。

[15:20〜15:50] メルコイン決済マイクロサービスのトランザクション管理を支える技術

マイクロサービスアーキテクチャにおいて、整合性の担保、そしてそのリコンサイルをどう設計/実装するのが良いのかという課題を抱えている方に参考になれば幸いです。

[15:50〜16:20] Merpay Engineering Career Talk

自身のキャリア形成をしていく上でProactiveに行動するためには個人の信念だけでなく、会社のValue/Mission共感などが必要になってきます。しかし、組織規模が大きくなっていくにつれて掲げる目標が変化していき、Value/Missionの解釈も揺れ動いていきます。非連続な変化も起きてしまう中でも個人が会社にAdaptしながらキャリア形成を推進していくには、適応や柔軟性という言葉だけでは語りきれない選択の繰り返しを行っていく必要があり、登壇者は全員が未上場前から入社し5年以上在籍しています。キャリアを語るという観点では、結果論的な話になってしまいがちですが、ひとつの会社に在籍している中で中長期的なキャリアを目指している人にはぜひご視聴していただきたいです。

[16:20〜16:50] gRPC Federation を利用した巨大なBFFサービスに対するリアーキテクチャの試み

巨大なBFFサービスに対する責任の所在やメンテナンスコストを改善するためのアプローチとして Apollo Federation といった GraphQL を利用した Federated Architecture を採用するパターンがよく知られています。しかしすでに gRPC で運用してきたところに GraphQL を新しく導入するコストは決して安くありません。そこで gRPC の資産をそのまま利用しつつ Federated Architecture を構築する仕組みを開発しています。同様の理由で Apollo Federation の導入を躊躇している方に対して他のアプローチを考えるきっかけになれば嬉しいです。

[16:50〜17:10] Enabling ProgramのEngineering Headをちょっとやってみている

Microservices Architectureで5年以上開発してきたメルペイですが、組織の規模が大きくなったりリリースしてから一定の期間が経過したことにより様々な課題が見えてきました。Mircroservices ArchitectureとMonolithやMonorepoなどが開発戦略に関連するものとして比較されますが、どれを採用したとしてもそれらをどう運用して改善していくかが最も重要です。組織的な開発の課題に対してどう取り組んでいるかを知ってもらえると良いと思います。

「Merpay & Mercoin Tech Fest 2023」のお申し込みはこちらから。

イベント詳細
開催日時:
2023年8月22日(火)〜24日(木)12:00-17:30

概要:
IT企業で働くソフトウェアエンジニアおよびメルペイ・メルコインの技術スタックに興味がある方々を対象にしたオンライン技術カンファレンスです。事業との関わりから技術への興味を深め、プロダクトやサービスを支えるエンジニアリングについて知ることができる、メルペイ・メルコインにとってこの夏一番のお祭りです。

テーマ:
Backend、Architect、SRE、Data Platform&Management、Machine learning、Frontend、iOS、Android、QA/テスト、 組織づくりなど

参加費:無料
場所:オンライン
参加方法:こちらのページにてお申し込みください。
公式サイト

本イベントに関する追加情報があれば、随時 @mercaridevjp でお知らせしますので、気になる方はぜひフォローをお願いします。

  • X
  • Facebook
  • linkedin
  • このエントリーをはてなブックマークに追加