DroidKaigiスポンサーブース運営の裏側と振り返り2022版

 こんにちは、メルカリのSoftware Engineerとして、Androidアプリを開発している @kuu です。

 日本最大級のAndroidに関する技術カンファレンス、DroidKaigi2022はひさしぶりのハイブリット開催ということもあり、大盛況でしたね!今回もメルカリはスポンサーとして一緒に盛り上げました。メルカリブースでは、Androidに関連するクイズ、ノベルティの配布などを行いました。

Mercari Advent Calendar 2022 の22日目では、クイズコンテンツなど、Androidエンジニアが作成に関わった裏舞台を紹介します。当日話題になっていたクイズもいくつか紹介します。

DroidKaigi2022の振り返り

メルカリ社員は公募セッション4つと招待セッション1つに登壇しました。気になるセッションがあれば、スライド・リンクをクリックしてみてください!

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スポンサーブース運営の裏側

今回はAndroidアプリ開発の知見をスポンサーブースの中で活かすために、Androidエンジニアが自らスポンサーブースのクイズ作成を行いました。記事の最後に、当日実施していたクイズの一部も添付しています。

ブースで何をしていたのか

Androidアプリ/Jetpack Composeに関するクイズを用意しました。また、クイズに挑戦した方にノベルティ配布を行っていました。多くの方に来ていただき、クイズにチャレンジしていただきました!UIクイズが絶妙な難易度だったようで、UIクイズのボードの前でみなさん悩んでました。

クイズは2段仕掛けで、ブースに掲示されたUIクイズの出力結果に表示されているQRコードを読み取ると、アンケート付きのクイズがスマホのブラウザで開きます。

ブース準備の流れ

8月後半に、メルカリグループ横断で行われているAndroidエンジニア向けの情報共有・議論ミーティングにて、メルカリがDroidKaigiのスポンサーをすること・ブースを出展することを共有し、スポンサースタッフに興味がある人を募集しました。

皆でアイディアを出し合い、実施するものを絞り込み、議論しつつ準備しました。SlackやGoogle Docsを活用し、可能な限りオンライン・非同期で進めました。

ブレーンストーミング

最初は、Androidエンジニアだけではあるものの多様な視点 から、色々なアイディアを出し合いました。

例えば、

  • とある国のカンファレンスではブースでゲームやってる
  • PhotoBoothがあるのも良さそう
  • クイズやるのはどうかな?
    • コードが出力するものを当てるのはどう?
    • スイーツを元にしたネーミングの前の、名前の付け方とかどう?

様々なアイディアが出ましたが、期間や実現可能性などの観点から実施するものを絞り込みました。

ロジスティクスまわり

ここまでAndroidエンジニアが積極的にやってきたように書きましたが、実際は All for Oneに様々なRoleの人が協力して作り上げました。 UIクイズのクイズボードを例に取り上げると、クイズボードの物理筐体はEngineering Office/HRの方々が準備をし、UIクイズのQRコード以外のデザインは、Creative teamが準備しました。

クイズの構成の狙い

クイズそのものを楽しんでもらうだけではなく、より多くの人にアンケートに回答いただけるように設計しました。メルカリでは、メルカリ社員の発表に対する感想・メルカリに対する印象を知るため、採用・イベントに関する情報提供する目的でアンケートを行っています。

 アンケートの回答数を増やすには、より多くの人にアンケートフォームを開いてもらう必要があります。しかし、アンケートに回答するのは面倒ですし、スポンサーブースでわざわざスマホを開き、アンケートのURLを開いてもらうのはさらに大変です。
そこで、対策としてクイズを魅力的にした上で、自然な流れでアンケートフォームを開いても らう導線を作りました。UIクイズの結果の確認をアンケートフォームで出来るようにしました。
結果的には、ほとんどの方にアンケートフォームを開いてもらえました。ただ、クイズの途中での離脱率が高いように見えました。来年は、そこの部分の改善にチャレンジしていきたいです。

当日の問題紹介

UIクイズ

“Welcome to DroidKaigi” のテキスト、ボタンが横並びに2つ、そして回答を確認するQRコードが縦並びにレンダリングされるソースコードがUIクイズの問題でした。真ん中に表示されてるボタンのテキストにpaddingが設定されているシンプルなソースコードです。

正解 不正解
  • 左側の選択肢は、ボタン同士のpaddingが無く、ボタンのテキストにpaddinが付いています。
  • 右側の選択肢は、ボタン同士のpaddingが付いていて、ボタンのテキストにpaddinが有りません。
@Composable
fun QuizWelcomeContent() {
   Column(
       modifier = Modifier.fillMaxSize(),
       horizontalAlignment = Alignment.CenterHorizontally,
       verticalArrangement = Arrangement.Center
   ) {
       Text(
           text = "Welcome to DroidKaigi!",
           modifier = Modifier.padding(8.dp)
       )
       Row {
           Button(onClick = viewModel::meetPeople) {
               Text(
                   text = "Meet people",
                   modifier = Modifier.padding(8.dp)
               )
           }
           Button(onClick = viewModel::watchPresentations) {
               Text(
                   text = "Watch presentations",
                   modifier = Modifier.padding(8.dp)
               )
           }
       }
       Image(
           painter = painterResource(id = R.drawable.ic_qr_code_right),
           contentDescription = "QR code",
           modifier = Modifier.size(200.dp)
       )
   }
}

UIクイズの解説

ポイントは、Buttonの要素のTexに設定してあるpaddingの係る要素です。今回はTextに対してpaddingが設定してある、つまり、Textの周りにPadingが付きます。
左側が正解ですが、右側はTextではなく、Buttonにpaddingが付いてしまっています。

コードの出力問題

以下のソースコードで出力される結果を当てるクイズです。

  • 42.2
  • 4242
  • 42
  • 101010
fun kotlinQuiz(): String {
   return 42.toString(2)
}
print(kotlinQuiz())

コードの出力問題の解説

ポイントは、42という数字に対して、引数”2”を付けて toString を読んだ時にどうなるかです。
答えはKotlinのこちらの関数を見ればわかりますが、2を指定した場合は2進数の結果が返ってきます。

最後に

 本記事では、Androidエンジニアも積極的に関わりつつスポンサーブース準備・運営した話を紹介しました。Androidアプリ開発の知見を活かしたコンテンツ作成でき、ワイワイと楽しかったです。来年はカンファレンスTシャツやPhotoBoothなど、色々なコンテンツ作りに挑戦していきたいです!みんなで、カンファレンスを盛り上げていきましょう!

メルカリでは、カンファレンスに参加・登壇したり、スポンサーブースを楽しみながらコンテンツ作りするAndroidエンジニアも働いています(もちろん全員参加ではなく、選択の自由はあります)。興味がある方は、ぜひ応募してみてください!

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