【書き起こし】YOUR CHOICEな働き方解剖 – hidek/norifumik/r_yamaoka/Yasuhiro【Merpay Tech Fest 2022】

Merpay Tech Fest 2022 は、事業との関わりから技術への興味を深め、プロダクトやサービスを支えるエンジニアリングを知ることができるお祭りで、2022年8月23日(火)からの3日間、開催しました。セッションでは、事業を支える組織・技術・課題などへの試行錯誤やアプローチを紹介していきました。

この記事は、「YOUR CHOICEな働き方解剖」の書き起こしです。

@hidek:みなさんこんにちは。この時間は、「YOUR CHOICEな働き方徹底解剖」と題しまして、パネルディスカッション形式でお届けしたいと思います。よろしくお願いします。

今日の登壇者の紹介をさせていただきます。まず私から。メルペイのVP of Engineeringをしています、木村秀夫(@hidek)と申します。今日はモデレーターをさせていただきます。よろしくお願いします。

@norifumik:メルペイのGrowth Platform Teamでバックエンドエンジニアをしている、川本憲典です。メルペイには2年前にジョインし、ほぼリモートで働いています。本日はよろしくお願いします。

@r_yamaoka:山岡です。私は独立系SIerでITエンジニアのキャリアをスタートしました。大手のISPでプロジェクトマネージャーやインフラ管理を経験後、ソフトウェア開発に転向し、Goを使った自社プロダクトの立ち上げに従事していました。2020年の初頭にメルペイに入社して、今はバックエンドの開発に携わっています。2020年の末頃から新潟に移住して、現在はリモートワークで勤務しています。よろしくお願いします。

@Yasuhiro:川嵜靖広です。現在はメルペイでQAエンジニアをしています。これまで、人事給与や会計といったお金周りのことをテストをしてきました。メルペイには、去年の10月にジョイン。今は与信周りのサービスのQAを行ってます。入社したときはすでにYOUR CHOICEが始まっていたので、ずっとYOUR CHOICEで仕事してるような感じになります。今は大阪からリモートワークで働いているような感じになります。今日はよろしくお願いします。

@hidek:このセッションは4人でお届けします。よろしくお願いします。

「YOUR CHOICE」について

早速ですが、まず「YOUR CHOICEって一体何なんですか?」と思う方もいますよね。

私から説明させていただいて、パネルディスカッションに入っていきます。

新型コロナウイルス感染症の流行により、働き方を変えざるを得なくなりました。そこで、私たちメルカリグループでも「YOUR CHOICE」というニューノーマルワークスタイルを始めました。

YOUR CHOICEとは「個人と組織のパフォーマンスおよびバリュー発揮がもっとも高まるワークスタイルを、自ら選択して決めることができる」メルカリの新しいワークスタイルと銘打っています。

具体的には、オフィス出社を前提としない、いわゆるフルリモートワークです。勤務も社員それぞれが選択することができます。時差の関係があるので国外は難しいのですが、日本国内であれば、住む場所や働く場所についても社員各々が選択できる仕組みです。

マネージャーによって、オフィス出社をメインにしたり、リモートワークをメインにしたりと推奨することは可能です。しかし、チームのパフォーマンスやバリューを最大限に発揮することを前提に、最終的には各個人がワークスタイルを決定できるようにしています。

YOUR CHOICE採択後、社員の住環境はどう変化したかのアンケートです。「変わらない」と回答した方が56.5%。一方、「住環境を変えた・引っ越した」という方もしくは「変わる予定」の方が45%います。多くの方が住環境を変えていきたいと考えていますね。

実際にどういう変え方をするのか。いろいろあるのですが、一番多いのは地方に引っ越した・引っ越す予定という方ですね。近郊に引っ越すことを検討している方も多くいらっしゃいます。

引越し先としては、東京オフィスを対象にアンケートをとっているため一都三県に集中してるのですが、そこを除くと日本中に散らばっていることがわかりますね。

これが、「YOUR CHOICE」の制度です。ここからは、実際にYOUR CHOICEを活用して、いろんな場所で働いてる方たちと話していきます。

参考資料:メルカリ、多様な働き方を尊重した 「メルカリ・ニューノーマル・ワークスタイル “YOUR CHOICE”」の活用状況を公開

パネルディスカッション

@hidek:最初のテーマは「どんな働き方をしているか?」です。

まず、自己紹介でどこに住んでるか話があったと思うのですが、なぜその場所を選んだのか聞いてみたいですね。

@norifumik:私は福岡県の福岡市に住んでます。元々福岡は地元なので、いつか戻りたいとは思っていました。かつ、福岡に戻るまでは東京に住んでいたので、その便利さに慣れてしまうと、地方でも便利なところがいいなって。それで、福岡県の中でも利便性のいい福岡市を選びました。天神や博多といった商業施設が集中してる街なので、かなり暮らしやすいと思いますね。

@hidek:僕も福岡市には何回か行ったことがありますが、交通の利便性がすごくいいですよね。空港が都市部のすぐ近くにあるので、東京にも出やすい。

次に山岡さんにお話を伺います。山岡さんは新潟にお住まいだそうですが、その場所を選んだ理由は?

@r_yamaoka:私は新潟県中越地方に住んでいます。川本さんと同様に中越地方出身で、今も実家に住んでいます。理由としては、まず費用が抑えられる(笑)。また、周りの様子や勝手も知っている場所なので、過ごしやすいですね。新潟というと豪雪地帯であることを思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、私は小学生の頃から住んでいて雪には慣れているので、問題にはなりませんでしたね。あと、米やお酒がおいしいし、実はラーメンも有名。新潟に戻ったのは、食を楽しみたいという目論みも含まれていています(笑)。

@hidek:ふるさとの味ですね。ラーメン店でおすすめはありますか?

@r_yamaoka:ありますよ。秋葉原に支店がある「青島食堂」とか、亀戸と蒲田に支店がある「潤」とか。それぞれ雰囲気は違いますが、どちらもおいしくておすすめです。

@hidek:今度行ってみようと思います。では川嵜さんにもお伺いしたいです。

@Yasuhiro:僕は大阪の少し北寄りの吹田という場所に住んでいます。大体梅田から30分ぐらいで過ごしやすい。大阪を選んだのは、お二人と一緒で地元だから。大阪出身で大阪育ち、関西弁は出ませんが(笑)。吹田は実家にも1時間程度と近いですね。

@hidek:私はずっと東京に勤務していますが、地元に戻る選択をした方も多いですね。ほかにも、九州、東北、近畿、関東と、社内にはいろんな場所で暮らしている方がいますね。

では次に、地方に移り住んでからはどういう働き方をしてるのか聞いていきます。

@norifumik:福岡の自宅からずっとリモートワークをしていますね。いざとなったら東京本社にも出勤できるよう、交通の便のいい福岡市に移住を決めた部分もあるのですが、移住後東京に行ったのは、クォーターの初めにオフサイトのイベントに参加した1度だけです。

ちなみに、オフサイト自体はオンラインでも参加できるものでした。ただ、2回目のオフサイトの参加者がものすごく多くて。顔を直接見たことがない方が多かったため、1度現地で参加したいなと思い、自分の希望で東京に行きました。イベントの前日に飛行機で東京に行って、前泊したので疲れることもなかったですね。

@r_yamaoka:福岡から東京まで、飛行機だとどれくらいかかりますか?

@norifumik:飛んでる時間は1時間半ぐらいでしたね。待ち時間はもっとありますが(笑)。

@hidek:そうなんですよね。飛行機って待ち時間が長くて電車のようにスムーズにいかない。山岡さんはいかがですか?

@r_yamaoka:私も基本的には在宅で働いています。感染の状況が落ち着いていれば、月に2、3回ぐらい出社することもありますね。交通手段としては、上越新幹線で東京駅まで出て、オフィスのある六本木まで地下鉄で行くという感じです。出社のタイミングは、オフラインのイベントがあるときとか、「今日は集中したいから環境を変えてやろう」というときとか。新潟から東京なら新幹線で3時間程度で行けるので、日帰りも可能です。出社したときに、「今日日帰りする」と周りの人に言うと「えっ!?」と言われるんですけど、結構大丈夫です(笑)。

@hidek:しかし、往復で6時間ロスしていますよね。

@r_yamaoka:ロスといえばロスなんですけど、新幹線内なら本を読んだりできますし、あるいはお酒飲んだりして帰ってもいいかなって。週2、3で出勤となるとさすがに大変だと思いますが、週1ぐらいだったら私はいけますね。

@hidek:頻度高く出社していますね。

@r_yamaoka:感染者数が多いときはあんまり出社しないのですが、そうでなければちょくちょく行きますね。

@hidek:ありがとうございます。川嵜さんは、今どんな働き方をしていますか。

@Yasuhiro:僕も基本的には大阪からリモートワークですね。新しい人が入社したり、チームで集まったり、また、大きめのイベントがあったりするときだけ東京に行きます。入社して2回出勤したので、3ヶ月に1回東京に行くようなイメージです。

先程山岡さんが月に2、3回出勤するって話を聞いて、すごいなと思いました(笑)。僕は朝が苦手なので……。ただ、他の人とリアルで会いたいとも思うので、もう少し出社頻度を増やしたいですね。

@hidek:オフィスに来るときは泊まりですか?

@Yasuhiro:朝一でオフィスに来て、夜は泊まって、次の日の朝に帰ることが多いですね。

@r_yamaoka:大阪からだと、交通手段は?

@Yasuhiro:大阪からだと新幹線ですね。2時間半から3時間で東京まで行けます。

@r_yamaoka:じゃあ日帰りもできますね。

@Yasuhiro:実は、以前1回日帰りしたこともあるんです。でも、僕にはちょっと無理だなと思って……次からは泊まりにしようと決めました。

@hidek:メルペイは六本木にオフィスを構えているのですが、六本木って東京駅から意外と不便ですよね。

@r_yamaoka・@Yasuhiro:そうなんですよね。

@Yasuhiro:電車で1本で行けたらいいんですけど、乗り換えが面倒くさくて。

@hidek:ましてや羽田からだと、より時間がかかりますよね……。ありがとうございます。みなさん基本リモートワークとのことですが、出社頻度はさまざま。オフラインのイベントや気分を変えたいときに出社することが多いようですね。

@hidek:次のテーマです。「今の働き方で良かったことは?」。

みなさん、YOUR CHOICEを使って地方に住んでいます。その働き方で良かったことを聞いていきたいです。

@norifumik:地元に戻ってから、親と会うようになりましたね。東京にいるときはほぼ福岡に帰っていませんでした。でも、福岡に戻ってからは親とご飯を食べに行ったりと、仲良くしています。これまで全然帰れていなかった分、親孝行ができているかなと思いますね。

@hidek:いい話。

@norifumik:あとは、休み時間とかにシャワーを浴びたり、家事をしたり。以前は土日にまとめて家事をしていたんですけど、そのときよりも土日もしっかり休めるようになった気がします。

また、仕事面に関してもいいことはありますね。YOUR CHOICEでオンとオフの切り替えができるようになったと感じています。今まで東京に住んでいたときもリモートワークではありました。でも、オンとオフが切り替えられてなかったと個人的には感じていて。福岡に引っ越してきてから、ミーティングのときにこれまで気づかなかったことに気付いたり、発言が昔よりも増えてきたり、オンとオフの切り替えがはっきりすることによって集中力が増したように感じています。

@hidek:オンオフが切り替えやすくなったのはどうしてなのでしょう。

@norifumik:自分の意識的な問題だと思いますね。会社と離れたところにいることで、より仕事と生活をはっきりわけるというか。物理的な距離が、概念的なものをわけたというか……伝わりますかね?

@hidek:なんとなくわかります。時間の有効活用ができるようになったり、土日と平日でも、一日の中でも仕事をする時間とプライベートの時間のオンオフがはっきりして、その結果集中力が上がったりといったメリットを感じているんですね。ありがとうございます。

では続いて山岡さん。今の働き方で良かったなと思うことがあれば聞いてみたいです。

@r_yamaoka:仕事では「ちょっといい?」のような割り込みが少なくなって、集中しやすくなった気がしますね。私の場合、集中が一旦乱れると盛り返すのに時間かかるんです。集中を持続しやすくなって、ドキュメントやコードを書くときに比較的短い時間で精度の高いアウトプットを出しやすくなったと思いますね。

あとは、在宅だと空調が自由に調整できるのがありがたい。

@hidek:たしかに。

@r_yamaoka:暑がりなので、エアコンをガンガンにつけたいんです。電気不足も意識しつつですけど。自分が快適な空間で過ごせるので、より集中できるんじゃないかと思います。ほかには、実家の手伝いもできるようになりましたね。

プライベートでは、都会に住んでるとやりづらい趣味ができるようになりました。車でサーキットを走るとか。都会の仕事と田舎の趣味を両立できて、幸福度がすごく上がりました。

@hidek:割り込みがなく集中しやすくなったというのは、オフラインだと肩を叩かれたり声をかけられたりするのが、オンラインだと非同期化され、集中してるときはいったん見ないで、時間が空いたときに確認する、ということができるのが大きいですかね。

@r_yamaoka:非同期だと、受け手側である程度コントロールできる余地があるので、そこがありがたいです。

@hidek:プライベートでは、サーキットを走るんですか?

@r_yamaoka:「えっ!?そうなの?」っていう反応をよくされるんですけど、走ってます。楽しいですよ。

@hidek:新潟にサーキット場があるんですか?

@r_yamaoka:あります。日本海間瀬サーキットというところがあって。鈴鹿サーキットのように有名なところよりは小さいんですけど、フラッと行って走れていい感じです。

@hidek:いいですね。仕事とプライベート、両方ともいいところがありますね。

では、最後川嵜さんにお聞きします。今の働き方で良かったこと、何かありますか?

@Yasuhiro:2つあります。まず、地元の大阪で仕事ができるのがとてもありがたい。このご時世、リモートワークを推奨する会社はたくさんあると思います。でも、「働ける場所がどこでもOK」というところは少ないと思っていまして。そんな中、メルペイは国内なら働く場所に制限を設けていないので、ありがたいなと思ってます。

元々両親は大阪に住んでいて、帰省するたびに「いつ大阪に戻ってくんの?」と言われ続けていました。だから、大阪に戻ったときは喜んでくれて、良かったかなと思いましたね。

あとは、「この働き方を作ってくれてありがとう」という感じなんですけど……。大阪に住んでいると、転職先が限られてくるんですよね。そんな中で、東京の企業が大阪に住んでいても、「入社していいよ」という感じだったので、ありがたいなと。

また、仕事の面で言うと、周りを気にせず仕事ができるようになりましたね。僕、集中するとものすごく独り言が出るんですよ。それで過去には「うるさい」と言われたこともあって……。そのため、会社で働くときは「独り言を言ってないかな」と気になって集中できなかったのですが、今は一人なので、いくらでも独り言を言いたい放題。気にする必要がなくなって、仕事に没頭できるようになりましたね。

@hidek:川嵜さんも、集中できるようになったり、ご家族との時間が増えたりしたと。

みなさんのお話を聞いていると、やっぱりリモートワークはいいなと思いますね。まず、移動時間がないのはすごくありがたい。僕は会議が多いのですが、オフラインだと会議室を押さえたり、移動したりが頻繁にあって、時間を有効活用しづらかったように思います。でも、リモートだと動きまわらなくてもいろんな人といろんな会話ができるのはすごく便利ですね。

また、集中できる環境になってそのアウトプットが増えたり、ご家族との時間が作れて、充実感を得られたり。プライベートの重事実感は、一周回って仕事にも返ってくると思うので、全て仕事に活きていそうですね。

それでは次のテーマです。

@hidek:「今の働き方で困ってること」を聞いていきたいと思います。

まず、僕から一つお話させていただきますね。先程移動時間なしで会議ができるのですごく便利という話をしました。しかし、そのために会議をたくさん詰め込められるんですよね。僕のカレンダーを見たことがある方は知っていると思うのですが、30分ずつ途切れなく会議が詰め込まれているんですよね……。移動がないからこそ、そういう入れ方になっているんだと思います。

また、朝の9時とか会議が入っていることも。普通に出社するとしたら、8時には出社しなきゃいけないような時刻から会議がスタートして、一日中会議だらけ……ということがあります。それが今困ってることですね。時間を有効活用され過ぎている。

みなさんの困ったことも聞いてみたいです。

@norifumik:時間管理に困ってることが多いですね。集中しやすい反面、集中しすぎてミーティングをすっぽかしてしまいそうになったり。Googleカレンダーだけじゃ気づかないから、Macの通知も活用しているのですが、それでも気づけないときがあって……。タイマーを購入して、なんとか時間に気付けるようになりました。

@hidek:時間管理は大変ですよね。

@norifumik:ミーティングや休憩もちゃんとするために、タイマーを活用して集中する時間を区切っています。集中しすぎないようにするのが課題です。

@hidek:僕も集中しすぎて、ミーティングに遅刻したことはありますね……。次に山岡さん、今の働き方で何か困ってることはありますか?

@r_yamaoka:よかったこととして、在宅だと仕事の間に家事ができると話しました。一方で、そのためにダラダラ仕事をしがちだなとも思うんです。アウトプットの総量は変わっていないのですが、働く時間が長めになってしまうことが多くて。

また、公私の区切りがつけにくく、気分転換がしづらいんですよね。退勤の打刻を打った後も仕事をしてるような感覚があって、慣れないときはすごくストレスでした。その状態を解消するために、今は仕事部屋とそれ以外の部屋を物理的に分けています。やり方次第でカバーはできるのですが、慣れるまで工夫が必要なのは大変でしたね。

ほかにも、チームと雑談する機会が減りがちという課題はありますね。意識的にコミュニケーションをする機会を作らなくてはならないのも、デメリットと言えるかもしれません。

また、新潟は車社会なので運動不足になりやすい。体重の増加がまずいんですよね。東京だと歩く機会があったので、「運動不足だな」と思ったときは3駅分歩くとかしていたのですが、新潟でそれをやるとサバイバルになってしまいます。だから、すぐ車に乗ってしまって……。

@hidek:川本さんはYOUR CHOICEでオンオフがつくようになったというお話でしたが、一方で、山岡さんは区切りがつきにくくなったと。人によってやはり違いますよね。僕もどちらかというと山岡さんタイプで、困っていますね。

コロナが流行り始めた頃は、リビングしか仕事をする場所がなくて。でも、リビングだと犬がいたり、奥さんも仕事をしていたりして、なかなか集中できなくて。それで、倉庫だった部屋を慌てて片付けて仕事部屋にしました。物理的にオンオフを切り替える環境を作って行くことが大事なのかもしれないですね。

@r_yamaoka:その点で言うと、元々二世帯住宅で部屋が余っていたんですよね。仕事部屋として部屋を贅沢に使えるのは地元に帰ってきて良かった点ですね。

@hidek:チームとの雑談が減りがち、というのもよく聞く話ですね。メルカリグループでは、コミュニケーションの一環でチームで集まってご飯行くことを推奨していました。でも、コロナ禍でそういうことがしづらくなって、コミュニケーションには苦労しているところが多い印象ですね。オンラインでもうまく解消できる何かがあるといいのですが、リアルで会わないと難しい部分も大きい気がしています。

@hidek:ありがとうございます。川嵜さんは何か今の働き方で困ってるなというところあります?

@Yasuhiro:山岡さんとかぶっていることが多いのですが、仕事上のコミュニケーションが取りづらいとは思いますね。朝会や1on1で話す機会はあるのですが、オフィスにいて「ちょっと聞いて」というような、フランクな雑談はほとんどない。それは少し寂しいですね。かといって、週に1回雑談時間を作って「みんな雑談してください」というふうにしても、不自然になるような気もして……。自然に雑談ができる方法はないか、結構考えてはいますね。

ほかには、家にこもりっぱなしなので、僕も運動不足になりました。メルペイに入ってから体重が5キロは増えましたね。

@hidek:雑談の機会で言うと、Engineeringチームで週に1回、オープンランチの時間を抑えているんです。そこでなるべくみんなで集まるようにしているのですが、その時間に仕事が入ると1週間話さないままのこともあって。コミュニケーションの部分は本当に難しいですが、なんとかしたいですよね。

@r_yamaoka:問題意識を持っている人が、継続して雑談を振っていく取り組みをやらないといけないと思うんですよね。私はチームで週1の雑談の場を設けていて、なんとか根づかせることができたかなと思っています。働きかけをしなきゃいけない苦労はありますが。

@hidek:家族と一緒に住んでいる方はコミュニケーションのタイミングがありますが、独身の方や一人暮らしの方だと、オンラインの場合孤立しがちで。そういうところもなんとかできないかと思いますね。

あと多く上がったのは、健康ですね。僕も危機感を感じて、ジムに通っていたときもあるんです。でも結局ジムに行けなくなって、フィットネスバイクを買いましたね。意外とコンパクトでおすすめです。

@r_yamaoka:バイクの音はどうですか?

@hidek:多分山岡さんのお家なら大丈夫だと思います。シャーシャー言うぐらいですね。

困っていることは、リアルとリモートの裏返しでしたね。偶然の出会いが減って、イノベーションが起こりづらい。また、解決も難しそうであると。でも、例えばコロナ禍が収束したあとも、普段はYOUR CHOICEで日本各地いろんなとこで働いて、たまに会社に集まる。そういうことができるようになると、また違ったイノベーションが起きるかもしれないですね。

それでは、パネルディスカッションは以上で終わりにしたいと思います。

YOUR CHOICEは新たな働き方へのチャレンジです。そのため、課題も、困ってることも今日お話いただいたようにまだまだあります。それでも、集中する時間が増えてアウトプットがより出るようになるなど、おおむねうまくいってる印象でしたね。

伺った例のように、これまでは地方在住の方だと、僕らと働く機会があまりありませんでした。でも、YOUR CHOICEの仕組みによって地方からも働けるようになり、より多様な人と多様なプロダクトを作れるようになったと思います。これからも、YOUR CHOICEの制度を続けていけたらいいなと思いますね。

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