メルカリのオープンソースプロジェクト協賛活動

こんにちは。メルカリEngineering Officeの@lestrratです。 この記事は、Mercari Advent Calendar 2021 の16日目の記事です。

今回は直接技術には関連しませんが、メルカリがここ何ヶ月か準備をすすめていたオープンソースや技術コミュニティに対する、直接的な支援に関する活動についてお知らせしたいと思います。

ついては今月より社内で広く使われているbabelプロジェクトcomposerプロジェクトについてGitHub Sponsorsを通してのスポンサーとならせていただいたこと、そして先日よりOWASPのゴールドスポンサーにならせていただいたことをお知らせいたします。現時点ではそれぞれ1年間程度スポンサーをする予定ですが、可能であればその後も続けていくつもりです。

Github Sponsor一覧

(注:GitHub社の諸事情により画像では"one time tier"となっていますが、12か月スポンサーするということにはかわりはありません)

OWASPへの協賛

メルカリではOWASPが提供するツール類をセキュリティ対策の一環として使わせてもらってきています。そのため、それらのツールを使う社員から彼らの活動に還元したいという声も高く、10月よりゴールドスポンサーとして協賛することになりました

OWASPゴールドサポーター

オープンソース活動への支援

私も長年オープンソースとして自分で書いたコードを古くはSourceForge, CodeRepos, そしてGithub等で公開してきました。そのためオープンソース活動に対するサポート関しては個人的に思い入れもあります。

自分の場合は趣味で書いているコードがほとんどなので、昔はそれらの多くのコードはあまり人目に触れることもなくただ存在しており、たまにどこかのプロジェクトで使われる、といった程度の事がほとんどでした。

しかし近年オープンソースで提供されているコードがビジネスの重要な部分で使われることが多くなり、私の書いている趣味のライブラリでもきちんとメンテされていないと困るという状況も見るようになってきました。

オープンソースのプロジェクトを運用していく中でコードを書く、というのは実は比較的簡単なタスクのひとつで、本当に一番リソースを割かないといけないのがIssue等の管理であったり、バグ報告やPull Requestの取捨判別、どの機能を実装してどの機能をしないのか等のプロジェクト全体の判断、そしてこれらに関わってくる方々とのやりとり自体です。

本来趣味でやっていることなので半ば楽しみながらやれることではありますが、これらのタスクの量が増えたり、重要なソフトウェアをメンテナンスするための責任などが加わると、無償でこれらを行うのは辛くなることがあります。

可能であればそれらの個人への負担を補うために組織を作ることが考えられますが、それでも我々が普段から使わせてもらっているプロジェクトの多くは潤沢な財源があるとは言えない状況です。また組織によっては企業と協賛するための様々な理由で契約等の処理がうまくいかない場合などもあり、必ずしも協賛したいという気持ちを実践に移すことはできない状態でした。

これまでは我々のビジネスの根幹を担ってもらっているこれらのソフトウェアに直接的な支援をするのは契約やワークフローなどを考えると難しい事が多かったのですが、近年はGitHub Sponsorを始め、様々なサービスが出てきました。これらのサービスを使うことにより、企業としてオープンソース系の支援がぐっと楽になってきました。

このようなスポンサー活動は他社でも様々な事例があり、本当はもっと早くメルカリでも行いたかったのですが、様々な理由がありこのタイミングになりました。そして、今回ようやく実際のスポンサーになるという状況まで調整することができました!

今後の予定

メルカリでは今後も少しずつこれらのプロジェクトの支援先を拡大していく予定です。

今回はまずとにかくこれらの支援の体制を作るという観点から比較的わかりやすく、目立つプロジェクトの支援を決断をしましたが、今後はGitHub Sponsorsを利用できるという強みをいうかして、もっと小さい個人のプロジェクトなどの支援も視野にいれて体制の準備をやっていきたいと思います。

近いうちに皆さまの開発しているプロジェクトも是非支援できるようになりたいと考えています。その際にはなにとぞよろしくおねがいいたします!

明日のアドベントカレンダーはtorichanさんです!