効率的な情報検索を可能にするSlackの検索テクニック

こんにちは。メルコイン エンジニアのpoohです。
この記事は、Merpay & Mercoin Advent Calendar 2024 の記事です。

目的

LLM(大規模言語モデル)による情報取得能力が向上している今日、以下で紹介する検索テクニックが不要になる時代が目前に迫っているかもしれません。しかし、まだしばらくは役立つ場面が多いと思いますので、ぜひ参考にしてください。

検索技術の中には「知っている人にとっては当たり前」でも、「知らない人にとっては驚き」につながるものがあります。今回ご紹介するのは、Slackで効率的に情報を検索するための基本的なテクニックです。

説明の前に

今回の投稿のためにSlackのドキュメントを読み、知らなかった検索クエリを知ることができ、いい学びとなりました。

新たにon:today は頻繁に使うようになりました。
自分の仕事の振り返りと情報共有を目的として個人的に日報を書いています。その際に、「from:@pooh on:Today」を早速使っています。

ダブルクォーテーションで括る

最初に紹介するのは、「ダブルクォーテーションで括る」方法です。
Slackでは通常、検索クエリに基づいて曖昧検索が行われます。たとえば、以下のような結果が得られます。

  • 「探してね」で検索 → 「探し」「探す」がヒット
  • 「見つかった」で検索 → 「見つか」「見つから」「見つかり」「見つかる」がヒット

この曖昧検索は便利な場合もありますが、正確に特定の単語を検索したい場合には不便です。その際には、検索語句をダブルクオーテーション(例: "見つかった")で括ることで、完全一致する結果だけを表示させることができます。

特定キーワードの除外(-)

次に紹介するのは、「-(マイナス)」を使った方法です。特定のキーワードを含むメッセージを検索結果から除外したい場合に便利です。

例:
KPI -FY24Q1
→ 「FY24Q1」を含むメッセージを除外した結果が表示されます。

特定ユーザーの発言を検索(from:@)

特定のユーザーの発言のみを検索したい場合は、from:@を使用します。

例:
from:@example
→ Slack名が@exampleの人の発言のみが検索されます。

さらに、複数のユーザーを対象とする場合は以下のように記述します。
from:@example1 from:@example2
→ @example1と@example2の両方の発言が表示されます。

チャネル内の発言を検索(in:)

特定のチャネル内での発言を検索する場合には、in:を使用します。

例:
in:#all-random
→ #all-randomチャネル内の発言が検索されます。

また、特定のDMを検索する場合には以下のように記述します。
in:@example1
→ @example1とのDMを対象に検索。

複数のチャネルやDMを対象にしたい場合は以下のように記述できます。
in:#all-random in:example1,example2

特定ユーザーとのメッセージを検索(with:)

with:を使うと、特定のユーザーとのやり取りを簡単に検索できます。

例:
with:@example1
→ 以下を含む発言が対象になります。

  • @example1とのDM
  • @example1が参加しているスレッド内のメッセージ

日付を指定して検索(before: / after: / on:)

検索範囲を特定の日付に絞りたい場合は、before: / after: / on:を使用します。

例:

on:2024-12-01
→ 2024年12月1日の発言だけが表示されます。

before:2024-12-09
→ 2024年12月8日以前の発言が表示されます。

after:2024-11-30
→ 2024年12月1日以降の発言が表示されます。

日付は年月日のみならず、月単位でも指定可能です。
例:

on:2024-10 → 2024年10月の発言
before:2024-10 → 2024年9月以前の発言

まとめ

ここで紹介した検索クエリは組み合わせて使用することで、さらに効率的な検索が可能になります。

例:
on:2024-12-08 from:@example1 "連絡して" -FY24Q1
→ 「2024年12月8日」、「@example1」、「"連絡して"を含む」、「FY24Q1を除外した」発言が検索結果として表示されます。

適切な検索クエリを駆使することで、必要な情報を迅速かつ正確に見つけることが可能です。ぜひ試してみてください!

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