mercari.go #25 を開催しました #mercarigo

はじめに

こんにちは、mercari.go スタッフの hiroebe です。

3月21日にメルカリ主催の Go 勉強会 mercari.go #25 を YouTube でのオンライン配信にて開催しました。この記事では、当日の各発表を簡単に紹介します。動画もアップロードされていますので、こちらもぜひご覧ください。

Learning TLS1.3 with Go

1つめのセッションは @shu-yusa さんによる「Learning TLS1.3 with Go」です。

発表資料:Learning TLS1.3 with Go

TLS1.3 におけるハンドシェイクのプロセスについて、Go のコードを交えて説明しました。TLS1.3 では TLS1.2 から多くの変更が入っていて、ハンドシェイクの改善もそのうちの1つです。Go において TLS に関連する暗号技術は crypto/ 以下のパッケージで提供されていて、発表ではこれらのパッケージを用いたコード例が多く紹介されています。
個人的に普段触れる機会の少ないパッケージも多く、とても興味深かったです。コードとともに理解することで、ハンドシェイクの各ステップにおける処理の流れがつかみやすくなっていると感じました。

Exploring Go Runtime Metrics

2つめのセッションは @Chin-Ming さんと @mohit さんによる「Exploring Go Runtime Metrics」です。

発表資料:Exploring Go Runtime Metrics

Go の runtime/metrics パッケージについて、導入された背景や内部実装について紹介しました。Go における従来のランタイムメトリクスの取得方法にはいくつかの問題点があり、それが runtime/metrics パッケージによってどのように解決されたかについて説明されています。
将来的なランタイムの変更にも対応するためにどのような API デザインとするか、という点は非常に興味深かったです。発表の後半では、現在サポートされているメトリクスの一覧とそれらのユースケースについても紹介されていました。

Securing Code with Govulncheck

3つめのセッションは同じく @Chin-Ming さんと @mohit さんによる「Securing Code with Govulncheck」です。

発表資料:Securing Code with Govulncheck

Go プログラムの脆弱性チェックを行うための Govulncheck というツールについて紹介しました。ツール自体の利用方法に加えて、チェック対象とする脆弱性が Go においてどのように収集・管理されているか、という点についても説明されています。
Go Vulnerability Database についての説明など個人的にも知らなかった点が多く、とても勉強になりました。Govulncheck は CI にも容易に組み込めるそうなので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?

おわりに

今回は Go の標準ライブラリやツールを題材とした3つの発表をお送りしました。Go を通して TLS の仕組みやソフトウェアの脆弱性についても知ることができて、運営としても非常に勉強になりました。

ライブで視聴いただいた方も録画を観ていただけた方も本当にありがとうございました!

次回の開催もお楽しみに!
イベント開催案内を受け取りたい方は、connpassグループのメンバーになってくださいね!
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