【書き起こし】メルペイ・メルコインの紹介【フロントエンドエンジニア採用説明会】

2022年10月6日、LINE/メルペイ/一休の3社が、フロントエンドエンジニアを対象としたオンライン採用説明会を合同で実施しました。
この記事は、「LINE/メルペイ/一休 フロントエンドエンジニア採用説明会」の、メルペイ・メルコイン紹介部分の書き起こしです。

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それでは、メルペイとメルコインの紹介をさせていただきます。

自己紹介

株式会社メルペイ 執行役員 VP of Engineeringの泉水 翔吾です。メルペイで、日々マネジメント業務などを行っています。本日はよろしくお願いします。

アジェンダ

会社概要・事業説明

Mercari Group 体制

まずは、メルカリグループ全体の体制を簡単に説明します。

このように、メルカリグループでは事業領域ごとに会社を区切り、意思決定を早めています。

メルカリは、ご存知の通りCtoCのマーケットプレイスです。同じくマーケット領域ですと、BtoCを担当するソウゾウ、ロジ部分を担当するメルロジがあります。

今日お話しするメルペイとメルコインはフィンテック領域に含まれます。メルペイは決済と与信領域、メルコインは暗号資産領域を担当しています。

「メルペイ」事業概要

メルペイは、メルカリの売上金や銀行接続、与信枠の付与をはじめとしたキャッシングによって、残高を加盟店さまで使えるようにするキャッシュイン・キャッシュアウトなどの決済領域の機能を担当しています。

株式会社メルペイは2017年11月に創業し、2019年2月にiDによる非接触決済のリリースを行いました。メルペイを使っているお客さまは1,345万人、加盟店数は264万か所と、非常に多くの方に使っていただいているサービスです。(イベント開催当時)

導入いただいている加盟店さまは、上記のようになっています。

このようにコンビニエンスストアや大型スーパー、ドラッグストア、飲食店など、多くの店舗でメルペイ決済をご利用いただけます。

続いて、メルペイのここまでの歩みについてお話しします。

メルペイは2019年2月にiD決済を、翌月にQRコード決済をリリースしています。

同年に「メルペイスマート払い」という後払い機能やネット決済を、2020年には残高の送受信や定額払い、d払いとメルペイの共通QRコード、メルカリ寄付(メルペイの残高で寄付を行える機能)をリリースしました。
2020年の終盤には「Funds」との連携が始まり、メルペイ残高をFundsでの投資に使えるようにもなりました。

2021年にはバーチャルカードのリリースや、本人確認をマイナンバーカードのICチップで行える機能の追加などが続き、2022年現在に至ります。これからも、メルペイの動きにご期待ください。

メルペイのミッション

メルペイのミッションは、「信用を創造して、なめらかな社会を創る」ことです。

単にメルカリの売上金をメルカリ外で利用できるようにする決済機能だけではなく、お客さまの行動データに基づいて与信の機能を提供する、さらに資産運用をできるようにするといった、3つの注力領域に紐解くことができます。

メルカリによって解決できる問題は、モノの循環をスムーズにすることです。

さらにメルペイがお金と信用という要素を加え、さまざまな価値交換をなめらかにすることを、メルカリグループが提供できる価値として捉えています。
社内ではこれを「循環型金融」と呼んでいます。これが、一般的な決済機能を持ったアプリを超えた、メルカリならではの価値提供であると考えています。

メルコインについて

2021年4月には、株式会社メルコインを設立しました。メルコインは、暗号資産事業やブロックチェーンに関する事業を担当しています。

これまでメルカリやメルペイで実現してきた価値循環に加えて、暗号資産の要素が加わります。それらが統合された金融サービスの提供を、グループ全体で目指しています。

また、ブロックチェーンの技術を活用した分散型マーケットプレイスの検証を進めたり、NFTを活用したデジタルコンテンツやサービスの所有権を流通させたりと、メルカリの世界観を拡張する研究をしています。

その第1弾として『パ・リーグ Exciting Moments β』という、ベストプレーなどの映像をコレクションとして保有できるサービスがリリースされました。

今後は再販機能をはじめとしたアップデートを進めます。ブロックチェーンについては、ダッパーラボ(Dapper Labs)社が開発するFlowを採用する予定です。

それからNFTへのエントリーポイントという、ウォレットとしての機能性を検討しています。

開発体制・技術スタック

続いて、以上の事業状況を踏まえた、フロントエンドエンジニアリングの関わり方についてお話しします。

Merpay / Mercoin Frontend Team

メルペイとメルコインのフロントエンドチームは組織上分かれているものの、フィンテックという共通点から、一緒に仕事することが多いのが現状です。

現在、合計11名のソフトウェアエンジニアが在籍しています。そのうち日本語話者が9名、1人はイタリア人、もう1人がフィリピン人で、共通言語としては英語を使う場面が多いです。

なお、メルペイ・メルコイン側でメルカリのアプリを改修するときは、メルペイ・メルコイン側がオーナーシップを持ちつつもメルカリのエンジニアと協力して開発することがあります。

メルカリ・メルペイともにエンジニアの人数が多いので、カンパニーを超えた積極的なコミュニケーションも必要に応じて求められます。

Project Overview

開発しているプロダクトは、toC向けですとネット決済やメルペイアプリ内のクーポン機能があります。また、図の中には記載がありませんが、メルカリWebにおけるメルペイ機能の開発も進めています。

toB向けのプロダクトですと、加盟店さまが利用する売上管理のダッシュボードや、社内のカスタマーサクセスチームが使うお客さま・加盟店さま向けのサポートツールなどがあります。

先ほど紹介したメルコインのプロジェクトも、Webのプロジェクトに該当します。

Development Flow in a project

開発は、図のようなフローで進んでいきます。規模にもよりますが、1プロジェクトあたり1〜2人のフロントエンドエンジニアがアサインされ、一連のフローに関わっています。

Merpay Tech Stacks

メルペイフロントエンドのプロジェクトは、Vue.jsベースの技術で構成されています。一方、メルコインフロントエンドのプロジェクトは主にReactベースの技術で構成されています。

Mercoin Tech Stacks

これらの技術に知見があることはもちろん必要ですが、「この技術を使いたい」という”手段”ではなく、「技術で何を解決したいのか」という”目的”にフォーカスして、どのようにエンジニングに取り組むべきかを日々エンジニアチームで議論しています。

Development Flow

これは、エンジニアがソースコードをリリースするまでの流れを表した図です。GitHub flowのみを使用しているわけではありませんが、例として記載しました。

ソースコードの管理には GitHub を使用しています。エンジニアがプルリクエストを作成するとLintやUnit TestといったCIが実行されます。他のエンジニアからのレビューをしてもらい、承認されたらマージされ、CIによるビルドが行われます。するとContainer Imageが自動で作成され、リリースに至ります。

技術的課題・チャレンジ

課題

リリースから3年ほど経ったメルペイでは、大きくはないものの一定の技術負債が溜まっています。それを踏まえていくつかの課題を認識しています。

1つは、今後さらに品質を追求していくことです。セキュリティやパフォーマンス、アクセシビリティなどの非機能要件はお客さまの体験に直結します。エンジニアリングとしてもこれらの品質向上に取り組みたいと考えています。

もうひとつ、メルペイだけでなくメルコインも同様に、事業成長を支えるソフトウェア基盤の開発が求められています。メルコインは現在進行形でいろいろなリリースに向けて動いている最中ではありますが、事業のフェーズを問わず投資が必要な領域です。

Performance Dashboard

品質への取り組みとしては、アプリケーションのパフォーマンスやアクセシビリティといった品質のモニタリング体制などがあります。このように品質指標を可視化することで、品質の上下に気づけること、そしてそこからのアクションを取れるようにしています。

Regression Testing Dashboard

リグレッションテストのカバレッジもアプリケーションごとに測っています。

QA Automation

テストの自動化も進めています。マニュアルテストでないと実施できない部分もありますが、可能な限り自動化しています。

得られる経験

続いて、メルカリならではの得られる経験についてお話しします。

メルカリでは、インパクトの大きなサービス開発に組織横断的に関わることができます。

メルカリは現在多くのお客さまにご利用いただいており、各機能をそれぞれ開発するメルカリ、メルペイ、メルコインといった複数の組織が1つのアプリ開発に関わっています。大規模なお客さま数を抱えているアプリに、組織を跨いでコミットできることは、大きな特徴だと思います。

また、メルカリには日本人だけではなく多国籍のエンジニアが在籍していますので、英語を活かした業務にチャレンジできる機会もあります。

複雑性のある技術課題へのチャレンジも可能です。バックエンドは大規模なマイクロサービスが運用構築されていますが、フロントエンドでも、Node.jsでホストするべきところはマイクロサービスの1つとして運用・管理しています。もちろんスケーラビリティの担保が求められますので、そこに対しての取り組みというのは欠かせません。

メルペイは比較的歴史の浅いプロダクトですので、開発上の制約が少なく、技術的なチャレンジがしやすい状況です。実際に人材を欲している背景でもありますが、領域に対するオーナーシップを持ってご活躍いただけます。

求める人物像

メルペイでは、次の3つのValueに合致する人材を募集しています。

大胆なチャレンジを会社としても推奨していますし、私としても既存の枠組みに囚われず、課題の解決に向けて臆せず挑戦できる人にぜひ入社してほしいです。

チームで開発しますので、チャレンジをする中で他の人と協力する姿勢も重要です。
もちろん、ソフトウェアエンジニアとしてエンジニアリングをとことん追求する向上心や探究心も欠かせません。

ご視聴ありがとうございました。

最後に

「LINE/メルペイ/一休 フロントエンドエンジニア採用説明会」のQ&A 兼 パネルディスカッションパートの書き起こしは下記よりご覧いただけます。

メルペイ・メルコインではフロントエンドエンジニアを募集しています。ご興味のある方は是非ご応募ください。

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