はじめに
こんにちは!Merpay QAエンジニアの@myajiriです。Merpay Tech Openness Month 2022の8日目の記事です。
この夏、メルペイQAチームでは初の試みとなる学生向けのQAエンジニア育成&インターンシップ・プログラム「Merpay QA Summer Training Camp 2022」を開催します。
本記事では開催目的や、プログラムに込めた思いについて書きたいと思います。
「Merpay QA Summer Training Camp 2022」とは?
学生を対象としたQA(品質保証)のスキルトレーニング&インターンシッププログラムです。
QAエンジニアという職業に馴染みのない方にもチャレンジしていただけるように、インターンに進む前に10日間のトレーニングを実施するのが特徴です。
どのようなものか詳しく知りたい方は、ぜひこちらをご一読ください。
- メルペイ初!QAエンジニア育成&インターンシッププログラム「Merpay QA Summer Training Camp 2022」の募集を開始します!
※今回の応募は4/8で締め切らせていただいております
多くの方に「QAエンジニア」という職種を知って欲しい
「もっと多くの方にQAエンジニアという職種を知ってもらいたい」
「ITの世界に飛び込みたいと考えている人に選択肢を提案したい」
そのような思いでこのプログラムを企画しました。
エンジニアは理系の職業?
プログラムの開催にあたって実施したアンケートでは「文系でもQAエンジニアになれますか?」「プログラミングの経験がなくても大丈夫ですか?」といった質問が多く寄せられます。
結論から言えば、プログラミングスキルは必須ではありません。
メルペイの開発現場ではテストやレビューがQAエンジニアの主なタスクですが、プログラミングができなくてもテストやレビューはできます。
もちろんプログラミングスキルはテストを自動化することやコードレビューに役立ちますが、本質的なものではないと考えています。
QAエンジニアに必要なもの
「エンジニアの必須スキル」と言われてすぐ思いつくものを挙げてみると…プログラミング?コンピューター工学?数学?英語?など、専門教育が必要なものがたくさん思いついてしまいます。なんだかハードルが高そうですよね…。
QAエンジニアに限って言えば、必ずしも必要なスキルではないと考えています。
こちらの図はメルペイのQAエンジニアが担当する役割を列挙したものです。
※一人で全てやるわけではないのでご心配なく!
この中でプログラミングが必要なものは「テスト自動化」でしょうか。「環境構築」でもちょっとしたコードを書いたり、英語で書かれたリファレンスを読むことはありますね。
逆に言えば、その他のタスクでは専門的、特異的なスキルは必須ではないと言えるかもしれません。
あえて「QAエンジニアの必須スキル」と考えられるものを挙げるなら…
- ロジカル・クリティカルシンキング(論理的・批判的な思考)
- コミュニケーション(読解力・言語化・聞く・伝える力)
- ラーニング(学ぶ意欲や知的好奇心)
これらのことができる方はQAエンジニアへの適性があると考えています。
同時にこれらのスキルはQAエンジニア以外にも役立つ基礎的なビジネススキルとも言えます。
QAエンジニアのキャリアパス
このように汎用的なスキルで構成されるQAエンジニアの仕事なので、キャリアパスも多様です。
スペシャリスト系
もちろん、先ほどの図に挙げたようなQAエンジニアのスキルセットを極めて「QAのスペシャリスト」「フルスタックQAエンジニア」を目指すこともできますし、「もしかして私、プログラミングが得意かも?」と才能に気付いてしまった方は「SET(Software Engineer in Test)」と呼ばれる自動テストのスペシャリストの道や、テストしやすいプロダクトにするために、QAからバックエンドエンジニアを目指す方もいます。
マネジメント系
その他でもQAエンジニアはアジャイル・スクラム開発のプロセス全体にコミットする職種なので、マネジメント方面へのキャリアも多く開けていると思います。マネジメントと言っても対象はさまざまです。
「ピープルマネジメント」「プロジェクトマネジメント」や、エンジニアリングのプロセスを円滑化するための「スクラムマスター」「アジャイルコーチ」として活躍する方もいます。
プロダクト系
QAエンジニアは開発プロセスを通じてプロダクトのことを考える時間の多い役割でもあります。私も「もっとこうなったら便利では?」「本当にお客さまは便利だと感じてくれるかな?」など、様々な視点で製品をテストします。製品と向き合ううちに新しいものを実現する「プロダクト企画」や、お客さまの求めているものを追求する「UXリサーチャー」といったキャリアへの道も開けてくるかもしれません。
ITの世界は怖くない! 自分の「やりたい」と対話しよう
私自身も全くの異業種からエンジニアに転職しました。
私が転職した2007年当時はITエンジニアというと激務なイメージがあり、とても怖かったのを記憶しています。全くの未経験で飛び込んで自分が何者かになれるのかという不安もありました。
でも勇気を持って飛び込んでみると、毎日何かしらの学びやスキルアップのチャンスがあり、その楽しさに没頭しているうちに15年が経っていました。
一方で神主からITエンジニアにジョブチェンジした時の動機「誰かの課題を解決したい」「何か素敵な体験を提供したい」は今も変わっていません。自分が「何者か」になれている自信は今もありませんが「やりたいこと」はずっと変わっていないと思います。
ロールプレイングゲームのようにレベル1から始まる。自分が成長し、より強い武器を手に入れながらストーリーを進めていく、そんなキャリアがあっても良いと思います。
またそのようなキャリアを歩んできた一人として「やってみたいけど…なんだか怖い」と思っている方の背中を押すような取り組みにしていけたらと考えています。