「続」信頼されるPMとは

はじめまして、ソウゾウでプロダクトマネージャー(PM)の@tatsukenです。
連載:「メルカリShops」プレオープンまでの開発の裏側 の13日目を担当させていただきます。

はじめに

今回の一連の連載はエンジニアリング観点からのものが多く、PMとして何を記載するか非常に悩みましたが、PMとしてソウゾウのものづくり/エンジニアを含むチームとの関わり方で意識していた観点を書かせていただきます。

なぜ「続」信頼されるPMなのか?

今回のブログのタイトルは「続」信頼されるPMになっています。
プロダクトマネジャーで最も大切なことはチームとの信頼関係だと思っています。
新卒でプロダクトマネジャーになったとき、どのようにしてチームから信頼を得るのかと言う事が課題感としてあり、「信頼されるPM」という記事を書きました。
第一弾の「信頼されるPM」に続き、第二弾として「続」信頼されるPMとはとして、自分がソウゾウでの開発で意識している点について記載させていただきます。
※以下プロダクトマネジャー = PMと記載

PMとして大切にしていること

仮説を持つ、意思決定の理由をもつ

PMはチームに対して「この施策をやりたい!」と相談するケースが多いと思います。ただPM一人ではプロダクトは前進せず、デザイナー・エンジニア・QAを巻きこみながら一緒にそのやりたい施策を進めて行かなければなりません。
その中で大切にしていることは仮説を持つ、意思決定の理由をもつというところです
なぜその施策がやりたいのか?なぜこのタイミングなのか?なぜそのような意思決定を行おうと思っているのか?それをチームに自分の言葉で説明できるようになっておくことが大切です。自分の仮説が正しくなくても問題ありません。ただ、仮説/理由さえ持っていれば、自分の仮説が間違っていたとしても、チームメンバーにそれを共有してディスカッションしより良いモノにすることができます。
PMが施策に対してしっかりと仮説/意思決定の理由を語れなければ、納得感をもってチームは開発できない場面が多いんじゃないかなと思っています。

自分の言葉で語るということ

自分の言葉で語るということを大切にしています。
自分自身が意思決定していない場合であっても、行ってはいけないのは「◯◯さん(偉い人)が◯◯と言っているからやりましょう」みたいなコミュニケーションだと思っています(自分も苦い経験があります)。
これを行ってしまうとPMがいる意味がなくなると思っています(もうその偉い人が施策を行えばいい)。
どのようなケースでも「何故この施策をこのタイミング/タイムラインで行うのか?」ということを自分の言葉に昇華して説明できないと、チームに納得感を持ってもらいにくいと思っています。

推進力を持つ(コミット)するということ

PMはどんな役割なのかという話がよくあると思いますが、明確に「PMはこのような仕事です」ということはできないと思っています。これは会社のフェーズによっても変わって来ますし、組織によっても変わってくると思います。
ただ個人的には、PMはデザイン・エンジニアリング以外のすべてのことを行っていく、ということを意識しています。タスクの大小を意識せず、より良いプロダクトにするためにできることは何でもやる。チーム・プロダクトにコミットするということを大切にしています。

特にチームがピンチのときこそできるだけ、起きている問題にコミットできるように心がけています。プロダクト作りやインシデントなどでチームがピンチの状況になりうる局面は往々にしてやってくると思います。チームがピンチの状況こそコミットし、問題解決に尽力することが信頼につながってくると思います。

チームメンバーを信頼する、頼る

積極的にチーム/組織を頼るということを大切にしています。
プロダクト(施策)を考える上でPMだけの力で考慮できることは限られてきます。プロダクトを考える上で大事なのは職種問わず、できるだけ多くの関係者と一緒に考えるということを大事にしています。1~10まで仕様のすべてを考えるのではなく、大まかにプロダクト(施策)が見えてきた段階で積極的に多職種(エンジニア/QA/デザイナー)と議論できるように意識しています。これは早い段階で他職種を巻き込むことで別観点での問題点が早く見つかるという点はもちろんですが、プロダクト(施策)自体に関係するチームメンバーが納得感を持って取り掛かることができると思っています。

柔軟であること

自分の軸・考えをまずは持つ必要はありますが、自分の意見に固執してはいけないと思っています。自分の考えが正しいとは限らないので、チームメンバーとの議論の中で他の考え方・意見が出てきた場合にはフラットに考え、より良い意見・考えが出てきた場合には柔軟に取り入れることが大切だと思っています。大切なのは自分の考えをプロダクトに反映させることではなく、みんなで知恵を絞ってより良いプロダクトにすることです。そのためにも自分の考えはまず持ちつつ、より良い考えが出てきたときは柔軟にそれを取り入れ、良いプロダクトにすることが大切だと思っています。

素直/正直であること

また常にチームに対して素直/正直であることも大切にしています。
信頼されるにはすべてが分かっていて、全てが考慮できている、すべてのことが完璧にこなせる必要はないと思っています。
大切なのは、素直であること・正直であることです。考慮できていない点があれば、「考慮できていませんでした、コメント頂いたおかげで助かりました。」と素直に感謝する。迷っている点があれば、「ここはまだ迷っているんですよね、一緒に考えてもらえると嬉しいです。」と正直に伝える。このようなことが非常に重要だと思っています。PMは立場上すべてを考慮できている必要があると思いがちですが、チームに対して素直・正直に向き合ったほうが信頼関係は築きやすいのではないかと思います。

あるべき論で考える

プロダクト施策を考える上でスケジュール/技術的課題/社内調整など様々な問題が出てきます。それらを考慮に入れるとプロダクト施策の理想的な状態を諦めざるを得ないという状況は往々にして出てきます。ただ最初から様々な問題を考慮に入れてしまうと小さくまとまってしまい、解決したい課題・実現したい問題を解決されていないということがあります。様々な問題はありつつも、まずはあるべき論でどうなのか?ということを意識しています。大きなものを小さくはできますが、はじめから小さなものは大きくできません。プロダクト・チームを考えるときは、まずはあるべき論ではどうなのかということを考えるようにしています。

さいごに


ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。楽しんでいただけましたら幸いです。ここまで、PMとしてソウゾウというチームで働く上で意識していることを記載させていただきましたが、自分はチームでのもの作りが何よりも大好きです。

ソウゾウにはそれぞれの分野でプロフェッショナルな人々が集まっています。
素晴らしいチームメンバーの力を合わせてもの作りを行うことで、自分の想像を超えたスピード感で自分の想像を超えたプロダクトを生み出すことができます。これは絶対に自分一人でもの作りを行っていたらできないことで、これがチーム(ソウゾウ)でもの作りを行う醍醐味だと思っています。

まだまだ、これからメルカリShopsを成長させていくために開発することがたくさんあります。ソウゾウではメルカリShopsを一緒に作っていくエンジニア/PM/その他職種も絶賛募集中です。
興味ある方は是非キャリアサイトをチェックしてみてください。 もし本記事に興味を覚えて頂けた方がいれば、気軽にお話できれば嬉しく思います。 申し込みフォームよりぜひご連絡ください!

また 2021/08/18 から 09/28 の7週間をまたいでソウゾウ TECH TALK というイベントが開催されます。 テーマ別に技術的知見を共有し合うことを目的とした勉強会になっています。大好評に付き増員も行っていますので、ご興味あればぜひご参加ください。

最終日となる8月23日は Software Engineer @hiroppy さんの「メルカリShopsのフロントエンド」が公開予定です。お楽しみに!

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