TokyoからUS市場に挑戦するチームに特化したイベント「From Tokyo To The World!」を開催しました

2021年6月17日、Mercari社とSmartNews社の合同で、”From Tokyo To The World"と題したイベントを開催しました。これは、アメリカ市場で展開するサービスを日本からリモートで開発しているエンジニアリングチームに特化したもので、各社の取り組みや現地チームとのコラボレーションに関する工夫や苦労などを共有し、このテーマに興味のあるエンジニアで交流を図っていこうという趣旨のもと企画されました。

From Tokyo To The World! – イベントページ

この記事では、当日の内容を簡単に紹介しながら、プレゼンテーションの資料を公開していこうと思います。

イベント概要

今回はMercariのUSチームから @anurag@tsuyogoro が、SmartNews社からNickさんが、それぞれプレゼンを行いました。

両社とも『日本発でアメリカにも拠点がある企業』という共通点があることから、開発チームは違えど、どこか共通したコンテキストを感じることのできるそんなプレゼンが繰り広げられました。

Building Mercari’s Same Day Delivery feature in the US from Tokyo by Anurag

US Mercariのサービスは、USの拠点 (PaloAlto, Boston and Portland) だけでなく、東京の拠点からも開発を行なっています。それぞれの開発拠点の強みを生かしてその開発を行なっておりますが、2020年に大きなリリースを達成しました。それは、昨今USで躍進している地域密着型の配達サービスと協業をした、同日集荷 & 配送サービスです (https://about.mercari.com/press/news/articles/20201007_mercarinowinny/)。

US現地で活躍する他社との協業ですので、ビジネスオーナーはもちろん US 側に居ます。東京側の配送にまつわる機能実装のノウハウを生かして開発を進めていこう、という事でチームが組まれました。

当機能の開発者の一人であるAnuragが発表したこのプレゼンテーションでは、この新しい配送サービスの紹介と、2つ (時にはそれ以上) のタイムゾーンを跨いだ高難度の開発をどのようにやり遂げたか、を紹介しました。

概要

  • 当日集荷 & 配送サービスで解決したかった、お客様の課題
  • どうやって太平洋を跨いだチームで開発を成功させたか (チームメンバーみんなが理解し行動に移せる、必要十分な状態まで磨いたプロセスの紹介)
  • 現実世界で起こりうる問題をシミュレーションし、より多くの都市で応用できる汎用的な解決法を考案した、実例の紹介
  • 今後の展望

Next Generation Mercari apps by tsuyogoro

今、 US Mercariのモバイルアプリは新たなステージを迎えています。一度コードを書けば複数のプラットフォームの上で動作させる事ができるクロスプラットフォームフレームワークの存在意義が高まってきている昨今、「成長を続けているビジネスの状況と今後の展望を鑑みた時、果たしてこれまでと同じ方法でどこまで戦っていけるのか?」という、非常に難易度の高い議論がチームの中で交わされるようになりました。

その中で我々が出した結論は、「アプリを全て ReactNative に書き換える」という GoBoldなものでした。現在進行中のため、最終的な成果やノウハウの共有まではまだできませんが、決断までのロジックをこのプレゼンの中で紹介しました。

概要

  • Mercari USのモバイルアプリの歴史
  • 次に目指したいステージと、それを達成するための大課題 (3つ) をモバイルチームの目線から紹介
  • ReactNativeへ書き換えるにあたって、モバイルチームのアプローチ (大方針)
  • この過渡期を一緒にチャレンジしてくれる、新しい仲間を募集しています

How a global team works in SmartNews by Nick

当日最後のプレゼンターは、SmartNews の Nick さんから。

SmartNewsはMercari同様USで急成長を続けている日本発のサービスで、US現地と日本で連携してサービスを開発されています。今回はその開発体制やGood practiceをご紹介いただきました。

時差やコミュニケーションなど共通の悩みも多く、「わかる!」といった声が多かったです。プレゼンタイムのあとのネットワーキングタイムでは、そんな会話が多く交わされていました。

まとめ

日本からUS市場へチャレンジしているチームを軸に置いたMeetupイベントの紹介をしました。

US市場は、日本と比べると規模も文化も大きく異なる部分が多いため、そこへのチャレンジは毎日が気付きの連続で大変エキサイティングなものです。Meetupの中でもあったように、様々な困難もあります。ですが、エンジニアリングスキルを武器に、日本国外のメンバーとコラボレーションを重ねて自分自身の未知の世界を切り開いていくというのは、ソフトウェアエンジニアを生業にしていく中での一つの醍醐味だと思います。

MercariのUSチームには、日本に居ながらそのような挑戦ができる機会があります。英語が不安、といったことが真っ先に思い浮かぶ方も少なくはないと思いますが、「日本よりも巨大なUS市場に挑みたい」「シリコンバレーの開発チームと一緒に、日本とは一味違ったソフトウェア開発に挑戦したい」、そんなことを少しでも考えてワクワクするようでしたら、是非お気軽にご連絡ください。きっと良い機会を見つけることができると思います。

ソフトウェアエンジニア (Backend) [US App]

ソフトウェアエンジニア (React Native) [US App]

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