こんにちは、サーバサイドエンジニアの @vkgtaro です。
1/23(火)にメルカリチャンネルの開発についてのイベントを開催したのでその開催後レポートをお届けします。
まずは開催当日は大雪の翌日で、足元が悪い中お越しいただいた方々には改めてお礼申し上げます。また、参加できなかった皆様におかれましてもお申し込みありがとうございました。 API エンジニアのイベントは今後も開催していきますので、次の機会によろしくお願いします。
メルカリチャンネルはライブを通じたコミュニケーションで売れるフリマとして昨年7月にリリースされて以降、日々多くの機能開発、改善を行っています。
このイベントではそのメルカリチャンネルの成長を開発者視点で3名が登壇して伝えしました。
- @bravewood による「メルカリチャンネルとは」
- @vkgtaro による「急成長させるためのサービスに突っ込まれた話」
- @sota1235 による「大量のコメントを捌く技術」
それでは各発表を振り返っていきます。
@bravewood による「メルカリチャンネルとは」
- まずはメルチャンについて知らないか、もしくはそういうのがあるというのは知っててもどんなものか知らない人が多いかもということでメルチャンの概要から説明しました
- 「メルカリチャンネルをご存じの方?」という質問には結構手を上げる方が多くありがとうございます
- 中国ではライブでものを売るというサービスが大人気で日本はこれからの市場としてメルカリも参入
- 開発初期には社内にいたライブ配信サービスを作った経験のある人が多く、技術選定への助言や問題になりそうなところをあらかじめ把握できた
- リリース速度を優先するために Wowza や Firebase などのクラウドサービスを利用した
- 着手開始からリリースまでおおよそ2ヶ月半という短い期間で出せました
- 別なアプリにすることも検討したがあえてメルカリ本体に乗せた
- ライブ配信だけじゃなく、複数在庫商品の対応や法人解放を行うなど、実験的なこともやりました
- 「メルカリってもう新しいことはやらないんでしょ?」ということへのアンサーとして進めてきました
- 配信、視聴の両方ともメルカリアプリで出来ます
- ライブ動画配信は3つの出力を視聴クライアント側で自動選択させて、upload の多重化は行わずに回線切断時5分以内であれば再接続できるようにしてます
@vkgtaro による「急成長させるためのサービスに突っ込まれた話」
入社4ヶ月メルカリチャンネルに入って、メルカリ入社後の印象についてを話しました
来場者からの質問
- Q: 開発速度が速いということでしたが、設計についてはどのようにしてますか?
- A: 基本的には DB や API のエンドポイントについてなど wiki にまとめて、メンバーに共有してレビューしてもらってます
- Q: API の開発について興味があってきたんですが、 API のドキュメントはどうしてますか?
- A: 大体 wiki に書いてます
- というような答えをしましたが、実際には APIDoc 形式でアノテーションを書くと自動で web で見られるドキュメントが生成されています
- @sotarok が開発したOSSであるCrowiをwikiとして利用しています
- site.crowi.wiki
@sota1235 による「大量のコメントを捌く技術」
- 双方向のコミュニケーションのためにコメント機能があるという話をしました
- 技術的なことについては以前に書いた記事や資料があるので参照してください
来場者からの質問
- Q: Firebase はどのくらいの費用をかけてますか?
- A: 具体的な金額は言えないですが、映像配信の費用と比べると安いです
- Q: Firebase をシャーディングしてるという話をしていましたが、ライブの接続数を見て割り振りしてるんですか?
- A: 本当はそこまでやったほうがいいんですけど今はやってないです。ただ、芸能人やインフルエンサー向けに専用のインスタンスを立ち上げていて、その方達のライブはそこにつながるようにしています。
まとめ
メルチャンはコミュニケーションを通じてものが売れるフリマとして、約2ヶ月半の短期開発でリリースし、盛り込める内容を盛り込みつつ現在も継続して開発、成長を続けております。
今後も生配信基板を実装しながら Firebase の運用と新機能開発しつつ、バグも直して業効率改善やリファクタリングもしながら、マイクロサービス化もやりたいし、法人開放後もしっかりフォローアップしていきたいし在庫機能も改善したいと、やりたいことがたくさんあります。
そして仲間がもっとほしいので興味のある方はぜひお声がけください。